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東京第2初級 「オリニフェスタ」を開催

集まれ! 子育て世代!

 東京朝鮮第2初級学校「オリニフェスタ2010」(主催=東京第2初級、後援=女性同盟中央江東支部、同校オモニ会)が3日、同校で行われ、地域同胞児童と保護者、生徒、関係者ら約140人が参加した。初開催となる同行事は、新校舎建設事業に向け、より幅広い同胞を網羅するネットワーク作りを目指す大きな一歩となった。

地域行事のきっかけに

高学年生徒と共にシャボン玉作りを楽しんだ

 「一緒に歌って遊ぼうよ!」。この日、緊張の面持ちで講堂に集まってきた児童らを在校生、教員一同が温かく出迎えた。

 初めに行われた在校生による歓迎公演では、朝鮮の歌をはじめ、人気アニメの主題歌など子どもたちの好みにあった演目が次々と披露された。公演終盤、キャラクターをかたどったお面がプレンゼントされると、満面の笑みを浮かべる子ども、保護者の姿も見られた。

 この日、もっとも好評を博したのは各教室に設置されたゲームコーナーだ。シャボン玉作り、紙風船、弓矢、おはじき、ペットボトルボーリングなど、児童らの興味を引く多種多様なイベントが盛りだくさんに繰り広げられた。

 そうした企画のほとんどは在学生が発案し、放課後などを利用して準備した。また、高学年生徒らは、当日も率先して「妹」「弟」たちにゲームの方法を教えたり、商品のお菓子を配ったりと活躍していた。

 一方、教室では、臨床発達心理士である辺貞姫さんによる座談会形式の「子育て相談室」が開かれた。保護者たちは、日ごろ抱えている子育ての悩みや不安を互いに吐露しながら、有意義な時間を過ごした。

大人気だったペットボトルボーリング

 この日、初めて学校行事に参加したという参加者らは「子育てに関する思いを共有できたことがとても嬉しい。今後の地域行事に参加していくきっかけとなった」(30代前半同胞女性、中央江東地域居住)、「親がついていなくても、上級生がよく面倒を見てくれたのでとても助かった。子どもたちが、楽しそうに遊ぶ姿を見て民族教育の良さを再確認した。ウリハッキョへの進学を考える判断材料になった」(禹正美さん、中央江東地域居住)などの感想を述べた。

 オモニ会李庸華副会長は「総連支部とハッキョが密接に連携し合う枝川では、地域全体で子育てをしていくという良き伝統がある。そのため子ども、保護者同士が、早期から交流を深めるようになれば、生徒数増加にしっかりつながると思う」と語った。

 今回の「オリニフェスタ」は、同校が長年培ってきた地道な生徒受け入れの活動を土台に、新たな「ネットワーク拡大の場」を構築しようとするもの。実行委員会ではこの間、乳幼児から学齢前児童を抱える全56軒の同胞宅を訪問し参加を呼びかけ、行事を準備してきた。

 発起人である康相秋教務主任は「今後も、同行事を定例化し生徒数増加につなげていきたい」と話した。(周)

[朝鮮新報 2010.7.20]