兵庫・宝塚の人権教育推進委 伊丹初級訪問 |
民族教育への理解深め
兵庫県宝塚市教育委員会の人権教育推進委員会の関係者らが6月29日、伊丹朝鮮初級学校を訪問。授業を参観し、学校関係者と会談した。 人権推進委員会は、「高校無償化」問題と関連し民族教育への理解を深めるために同校を訪れた。宝塚市から同校に通う生徒、保護者のための助成金支給を維持するうえで大きな役割を果たしている。 この日は市教育委員会7人、日本学校教諭3人、民間委員8人が学校を訪れた。 一行は、林成圭校長との会談で、同校の沿革、民族教育の歴史、正当性について理解を深めた。また、国語、日本語、幼稚園保育などを参観した。 その後に行われた校長、オモニ会役員らとの懇親会では、朝鮮学校のカリキュラムや教育内容、学校運営上の問題、日本人の民族教育への関わり方など幅広い意見交換が行われた。 一行は、授業に積極的に参加する生徒、熱心に指導する教員らの姿に感銘を受けていた。 ある日本学校の校長は1年生の授業を見ながら、数カ月前まで幼稚園児だったとは信じられないほどしっかりしていると驚き、日本学校の教諭らが朝鮮学校から学ぶべきことが多いと感心していた。 また、5月に街頭で朝鮮学校への「無償化」適用を求める署名運動に参加したことがあるというある委員は、民族性を守ることは当然の権利だとし、自らが民族教育の宣伝者となり、日本市民に朝鮮学校の正当性を訴えたいと述べた。 授業に臨む生徒、教員の姿勢、しっかり掃除された校舎の様子などから、教育教養の質の高さがうかがえたとの声もあった。 人権推進委員会の和久有彦さんは、朝鮮学校への助成金額を日本の公立学校と同等のレベルで保証すべきだと教育委員会関係者に話していた。【伊丹初級】 [朝鮮新報 2010.7.7] |