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「高校無償化」 神奈川朝鮮学園代表らが民主党へ要請

差別なく速やかな適用を

一行は、民主党本部を訪れ要請を行なった。

 神奈川朝鮮学園の禹載星理事長、神奈川朝鮮中高級学校の姜文錫校長、同校オモニ会の車嬉順会長、生徒をはじめとする9人の代表らが1日、民主党本部を訪れ、朝鮮学校にも差別なく速やかに「高校無償化」が適用されることを要請した。この日、一行は菅直人首相と川端達夫文科相あての要望書と1万3千457筆分の署名を、民主党の今野東副幹事長に手渡した。

 署名は同校の生徒や保護者、日本の市民団体メンバーらが呼びかけ集めたもの。オッパ、オンニたちの力になりたいと、中級部生たちも駅頭に出て署名活動を行なったという。

 席上では代表らが発言した。神奈川中高の曹舜太さん(高3)は、「これはお金の問題ではなく、権利に関わる問題。僕たちはプライドを踏みつけられ、傷つき憤りを感じている。朝鮮学校にも必ず『無償化』を適用してほしい」と語った。

 車嬉順さんは、「本当ならば授業を受けているべき生徒たちがこの場にいること自体、尋常なことではない。そうしなければならないほど、深刻な状況にある。みんなまじめに、遜色なく学んでいる。生徒たちをこれ以上苦しめないでほしい」と訴えた。

 一方、今野副幹事長は、「生徒さんや保護者の方には、つらい思いをさせて申し訳ないと思っている。子どもたちには決して制裁を科してはならない。以前、神奈川や宮城の朝鮮学校に訪れたことがあるが、みんな活き活きとしていた。幹事長室には要請内容を必ず伝え、党内の世論形成のためにも、なお働きかけていきたい」と述べた。 (裕)

[朝鮮新報 2010.7.1]