top_rogo.gif (16396 bytes)

「高校無償化」 大阪で集会 外国人への差別、攻撃許さない

1100人参加

集会終了後にデモ行進を行う参加者たち

 朝鮮学校を「高校無償化」の対象に含めるよう求め、民族排外行為を繰り返す集団を糾弾する「排外主義を許さない5.30関西集会」が5月30日、大阪市扇町公園で行われた。

 日本市民の呼びかけで、149の賛同団体、424人の賛同人を得て行われた集会には1100人が参加した。大阪や京都の総連、女性同盟の活動家、同胞の姿もあった。

 集会は、朝鮮学校や在日外国人に対する攻撃、差別、排外主義に反対する声を挙げ、市民の連帯を強化するために行われた。

 集会では、総連大阪府本部の朴栄致国際統一部長が演説した。

 朴部長は「『在特会』による朝鮮学校襲撃が民間による民族排外行為であるなら、『無償化』の対象からの朝鮮学校除外は公権力による民族排外行為だ」とし、「朝鮮学校だけが教育課程と内容まで詳細に審査され検閲されなければならないということ自体、排外主義以外の何ものでもない」と指摘した。

 また、大阪府が朝鮮学校への各種補助金の給付を停止している問題について、「補助金給付を即時執行すべきだ。集会参加者全員でそれを促そう」と呼びかけた。

 集会では、「在特会」による襲撃を受けた労働組合や市民団体の関係者、議員、宗教家らが演説し、排外主義に反対し外国人との連帯を強化する必要性を訴えた。

 集会では、すべての排外主義、民族差別、外国人に対する攻撃を許さないという声を全国に拡散し連帯を強化することを訴える決議文が採択された。

 集会後、デモ行進が行われた。参加者たちは「排外主義に反対する」「在日朝鮮人と連帯しよう」「民族差別を許さない」などのシュプレヒコールをあげながら、市内中心部の西天満、梅田、西梅田を約1時間かけて行進した。

 集会に参加したある同胞は「在日朝鮮人を含む外国人に対する差別と攻撃に反対する声をより高めていくため、われわれも広範な日本市民との連帯を強めていきたい」と述べた。【大阪支局】

[朝鮮新報 2010.6.16]