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京都中高で公開授業、日本市民らが参加

環境改善、「私たちの手で」

 京都朝鮮中高級学校で5日、公開授業が行われた。京都府内の府、市議会議員と地方自治体職員、市民団体関係者、南朝鮮の留学生を含む日本の大学生ら75人が同校を訪れた。国語、日本語、世界史、英語、理科実験などの授業を参観した。

 訪れた人の中には、朝鮮語、日本語、英語の3カ国語を学ぶ生徒たちの姿から、朝鮮学校の教育の質の高さ、教師のひたむきな情熱や生徒たちの熱心さを感じ取り、「こんなに素晴らしい文化がここで育まれているとは知らなかった」と驚いた人もいた。

 授業参観後、参加者たちは、趙明浩校長をはじめとする教職員、教育会会長、オモニ会役員らと懇談した。学校側が朝鮮学校の歴史と現状について説明し、教育会の姜優会長とオモニ会の金秀子会長が同胞、保護者としての民族教育と朝鮮学校への思いを語った。

 懇談では、朝鮮学校を「高校無償化」の対象から除外することの不当性、朝鮮学校が日本の学校と遜色のないカリキュラムで運営されている事実について話され、率直な質疑応答も行われた。

 その後、学生たちによる公演が行われた(写真)。民族楽器や管弦楽器の演奏、声楽、朝鮮舞踊を観覧したある日本市民は、「すばらしい公演だった。朝鮮学校の生徒たちの公演をもっと多くの市民に見てもらいたい」と述べ、公演の水準の高さを評価していた。

 参加者たちは「こんなに普通の、それでいて素晴らしい学校が、高校無償化制度から除外されようとすることに、日本人として怒りを感じる」「文部科学省の関係者こそ民族学校を何度も訪れて理解を深めるべきだ」「生徒たちが政治意識が高いと知ったが、それはある意味、不幸なことなのかもしれない。(無償化問題を解決し)私たちの手で、生徒たちが学問やスポーツに専念できる環境をつくってやらなければならないと痛感した」などと感想を述べた。【京都支局】

[朝鮮新報 2010.6.14]