「高校無償化」 奈良で日本市民が街頭演説 |
朝鮮学校除外に反対
「高校授業料無償化の対象から朝鮮高級学校を除外することに反対する市民の集い」が2日、近鉄大和八木駅北側広場で行われた。奈良の日本市民らが呼びかけた集いに、同胞、日本市民ら70余人が参加した。 集いではまず、奈良人権・部落解放研究所評議員の淺川肇さんがあいさつした。淺川さんは、朝鮮学校の「高校無償化」除外に反対すると述べ、日本と朝鮮半島の深い交流史を振り返り、「新しいかけ橋を作っていきたい」と語った。 4人の日本市民が朝鮮学校への「高校無償化」適用除外に反対するアピールを行った。詩人の河津聖恵さんが発言し、3月7日に関西の詩人有志が出した「朝鮮高級学校無償化除外案に反対する緊急アピール」を採択するまでの経緯について語り、「無償化」問題に詩人として魂と言葉で問いかけていきたいと話した。 最後に参加者らは、▼拉致問題と教育が一緒くたに議論されることに反対し、高校授業料の「無償化」の対象から朝鮮高級学校が除外されることに反対する▼「韓国併合」100年にあたり、過去の過ちの反省から、在日の人たちが自らの尊厳をかけて民族教育を守ろうとすることを支持する▼すべての子どもたちが未来に希望を持てるよう、これらの内容を広く社会に訴えていく−ことを確認した。 集いに参加した金順伊さん(69)は、「差別に慣れてはいけないと、日本の人たちの姿を見て思った。眠っていたものが呼び覚まされた感じだ」と語った。(東) [朝鮮新報 2010.4.12] |