東京第2初級で新校舎建設起工式 子どもたちに立派な校舎を |
東京朝鮮第2初級学校の新校舎建設起工式が19日、東京・枝川にある同校の運動場で行われた。参加者たちは、同胞、市民らが一致団結して学校を守り抜いた勢いに拍車をかけ、「同胞社会の未来を担う子どもたちに立派な校舎を建ててあげよう」と誓い合った。
関係者ら「感無量」
式には、建設委員会の方世杰、李元吉共同委員長をはじめとする委員たち、総連東京都本部、中央江東支部、東京朝鮮学園、建設会社の関係者や設計士たち、同校の生徒、教職員、支援者らが参加した。 式では「お清め」として、関係者らと同校を卒業したばかりの子どもたちが新校舎建設予定地の4隅に酒、米、塩をまきながら、無事故で立派な校舎が建設されるよう祈った。設計士、建設会社関係者らに花束が贈呈された。 学校と総連支部をはじめとした各機関、団体は、子どもたちにより良い教育環境を与えようと結束し、2008年7月に「新校舎建設委員会」を発足させた。1年半の間に40数回の会議を経てこの日を迎えた。 学校の土地問題が争点となった「枝川裁判」の終結からは3年が経った。関係者たちは、学校を守り抜いた喜び、子どもたちに立派な校舎を残してあげようという希望で胸いっぱいだと口をそろえた。 方世杰共同委員長は「地域の同胞たちは、10年後、20年後もこの地に朝鮮学校を存続させてほしいと願っている。子どもたちの明るい未来を育む立派な校舎を建て、同胞、卒業生、支援者らの期待に応えたい」と語った。
2011年から新校舎で
体育館、同胞や市民らが利用可能なコミュニティセンター(多目的室)を含む2階建ての新校舎は、同校創立65周年を迎える2011年初め頃に完成予定だ。建設委員会は広範な募金運動を展開し、生徒数増加の成果をもって竣工式を迎えようと意気込んでいる。 親子3代で同校に通った李元吉共同委員長は「やっとここまでこぎつけた。在日朝鮮人運動の未来を担う子どもたちのための学校を建てる喜びで感無量だ。生徒や同胞たちの心のふるさととなる学校にしたい」としながら、建設運動に全力を注ぐ決意を語った。 朝鮮大学校校舎(小平)の建設を請け負った実績のある建設会社の関係者は、「創業61年の伝統を誇るわが社の技術を発揮し、枝川の地域に合った、子どもたちに優しい学校を無事故で建てたい」と語った。 総連東京都本部の李名裕副委員長は「同胞や市民らが力を合わせてたたかったから歴史的な今日を迎えられた。厳しい情勢の中で建てられる新校舎は、東京同胞の誇りになるだろう」と述べた。(泰) [朝鮮新報 2010.3.24] |