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神奈川中高で7回目の語学行事

ウリマルで笑いと感銘を

演劇「明日に送る手紙」

 「2010−聞いてみよう言葉の音、私たちの声」が1月23日、神奈川朝鮮中高級学校(神奈川県横浜市)で行われた。

 7回目となる朝鮮語・日本語・英語の3言語によるイベントは、「朝鮮語をよく学び常に使うモデル学校」の称号を得ようとの目標を掲げ、年間を通して展開してきた活動の一環として企画された。

 当日は、全校生の3分の1に当たる生徒らが出演し、日頃の授業で身につけた語学力を大いに発揮した。

 演劇「明日に送る手紙」は、生徒たちに大きな感動を与えた。今年から新しく登場した新演目「ウリマル笑い話(笑点)」は、場内を大きな笑い声で包んだ。

 また、中1のなぞなぞ単幕劇と古典「沈清伝」、説話と詩「残された日記」、日本語による詩の群読、映画のアフレコ「崖の上のポニョ」、チャンゴのリズムに合わせた英語の言葉遊びなど、生徒たちはもとより教員たちの熱意が込められた多様な作品が舞台を飾った。

新演目「ウリマル笑い話」

 演劇と笑い話を指導した殷日洙先生は、同イベントを初開催した際の出演者でもある。今は母校の教員となった彼は、「7年前、高2だった私は、この舞台で詩の朗読をした。その時まで話術には興味がなかったが、この行事をきっかけに話術のおもしろさと魅力を感じ、朝鮮大学校文学歴史学部への進学を決心した」と話した。

 そして、「生徒たちを指導する立場でこの行事に参加するとは想像もしなかった。舞台に上がった生徒たちを見て、この舞台があったからこそ今日の自分があることを感じざるをえない」と語り、国語教育の重要性を重く受け止め、資質向上にすべての努力を傾けていきたいと力説した。

 神奈川中高の教員らは、今回の行事を通じて、民族情緒を身につけ、世界で活躍できる人材として育てるうえで、言語教育がいかに重要であるかを再認識した。

 神奈川中高では、来年の学校創立60周年に向けて、学校教育の質をより高めていく決意を新たにしている。【神奈川中高】

[朝鮮新報 2010.2.5]