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伊丹初級で学父母たちの集い みんなの力でハッキョを守ろう

ハッキョを守る決意を新たにする参加者たち

 伊丹朝鮮初級学校の未来を考える学父母たちの集いが昨年12月6日、同校講堂で行われ、60余人が参加した。

 今回の集いは、生徒数の減少により兵庫県の民族教育と伊丹初級が直面している厳しい状況について学父母と幅広い同胞たちが認識を共有し、生徒を受け入れる活動を一部の活動家だけに任せるのではなく、大衆的な運動として展開する目的で行われた。

 1部では、兵庫県青商会代表が「兵庫民族教育の現況」について、伊丹初級代表が「学年度別生徒数から見た課題」についてそれぞれプレゼンテーションと報告を行った。また、昨年7月に行われた「ウリ民族フォーラム2009in茨城」の模様をまとめたDVDも上映された。

 1部の終わりには、同校オモニ会の金美智会長がアピールを朗読。民族教育に対する誇りを胸に、ウリハッキョを守るために生徒を受け入れる事業にすべての人たちが積極的に参加するよう呼びかけた。

 2部では、学父母たちの懇談会が行われた。

 学父母たちは、「子どもをウリハッキョに送っていることを、今日ほど誇らしく思ったことはない」「生徒、園児が100人以上いるので危機感を持っていなかったが、これからはきちんと関心を持たなければならない」「誰かに言われるまで待っているのではなく、進んで学校を守るための活動を行わなければならない」などと述べた。

 今回の集いを成功させるため、兵庫県青商会では総連と女性同盟支部、教育会、オモニ会の30代、40代のメンバーを中心に実行委員会を立ち上げ、企画などの準備や動員などを積極的に行った。

 実行委員会の池基徹委員長(総連伊丹支部非専従総務部長、46)は、「今日の集いは、民族教育とウリハッキョを守る活動に参加するよう、学父母はもちろん幅広い同胞を呼びかける画期的なものとなった。学父母や各団体の人たちが、これほど垣根を越えて民族教育を守り発展させるという共通の目的のもとに一致団結したことはなかった」と述べながら、「これで終わるのではなく、生徒を受け入れる活動を主眼において行動できるよう、集いの実行委員たちを中心にがんばっていきたい」と力強く語った。

 兵庫県青商会では、2010年もこのような集いを県下のすべて学区で一般化できるよう準備を進めている。【兵庫県青商会】

[朝鮮新報 2010.1.18]