永遠のライバル |
11月21日に大阪朝鮮高級学校で行われた「ウリミレ・マトゥリ」。大阪、奈良、和歌山の同胞青年たちをはじめ、約2千人でにぎわった。 イベントは主に大阪の青年団体によって準備されてきた。準備期間も短く、開催自体を危惧する声があったのも確かだ。それでも「やりましょう」と手を上げたのは、朝青員たちだったという。朝青、青商会、留学同、女性同盟がタッグを組み、知恵を絞りあった。 会場でよく耳にしたのが、「東京はすごかったらしいね、1万人も集まって」というもの。11月7日に東京朝鮮中高級学校で開催された「ウリミレEXPO」を指しての言葉だ。 東京と大阪。日本の首都・東京には「中央」という意識があり、在日コリアンがもっと多く暮らす大阪には、「最大」のプライドがある。同胞社会における二大都市は、かねてからいい意味での「ライバル関係」にある。 だからこそ「東京の1万人」が、大阪には大きな刺激になったのかも知れない。「今日のイベントに多くの人が駆けつけ、楽しんでいたのはうれしい。でも、もっと集められるはず。東京であれだけできたんだから、大阪でも5千人、1万人の規模で、次は開催したい。東京に負けていられない」。ある実行委員の言葉だ。彼の口から出た「次」という単語に、決意を感じた。 東京と大阪。二大都市が刺激し合うことで、同胞社会はもっと盛り上がる。そして互いの盛り上がりをつなげられるのは、私たちの仕事だ。(茂) [朝鮮新報 2010.12.13] |