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「兵庫セセデフェスタ」 若い力で新たな全盛期を

歌を披露する地域の同胞青年ら

 「兵庫セセデフェスタ」が11月28日、神戸朝鮮高級学校で開催された。県下同胞青年、同校生徒を中心に約600人が参加した。参加者たちは七輪を囲んで焼肉をほおばり、話に花を咲かせながら楽しいひと時を過ごした。

 朝青員たちの歌声で幕を開けたステージでは、朝高の吹奏楽部、声楽部、舞踊部の生徒たちによる歌や踊り、楽器演奏などが披露された。兵庫朝鮮歌舞団、同校卒業生を含む金剛山歌劇団メンバーが出演した公演もあった。また、朝青、青商会、留学同、女性同盟、朝高生の代表らによる腕相撲大会、県内の朝鮮初級学校学区対抗のクイズ大会も催された。

 お笑い芸人のアントキの猪木さんが登場し会場を沸かせると、朝高生たちも負けじと壇上でネタを披露し、会場を盛り上げた。フィナーレでは朝鮮民謡や「統一列車が走る」の歌に合わせて参加者たちが輪になって踊りを楽しんだ。

 この日のイベントのために、朝青、青商会、留学同、女性同盟の代表たちで実行委員会が構成された。とくに朝青が中心となり準備を進めてきたという。朝青ではイベントのチラシを作り、県下同胞青年たちを訪問し、宣伝を行った。

フェスタでは若者の活気と笑顔があふれていた

 朝青の徐正斗委員長(30)は、同胞社会の新たな全盛期を築いていくうえで一役買いたかったと話しながら、「朝高生、県内の青年たちが多く集うイベントだからこそ、みんなが楽しめるものにしようと準備してきた。でも今日はあくまでもそのきっかけ。これから私たち若い世代が力を尽くしたい」と語った。

 県青商会の趙寿來総務部長(35)は「みんなが集まる場がなければ、同胞コミュニティーも弱くなってしまう。青商会や朝青は、同胞青年たちの受け皿だ。同胞たちを集めて、助け合える環境を作っていかなければいけない。今日のイベントを、その契機にしたい」と語った。

 日本学校で学び現在は県商工会で働く陳綾華さん(21)は、同胞青年たちが一堂に会したこの日のイベントが「新鮮な場」だったという。「これまで朝高に来ることも数える程度しかなかったが、みんなが集まれば本当に楽しいんだとあらためて感じた。こういう場がたくさんあれば、同胞社会ももっと盛り上がると思う」。

 朝青兵庫・商工会支部の金功洙副委員長(30)は、同胞社会をこれからもっと盛り上げていくためにも、朝青をはじめとした若い世代の力が重要だと話し、「このイベントを朝青の活動をより活性化させる好機と捉え、今後の活動につなげていきたい」と抱負を語った。(鄭茂憲)

[朝鮮新報 2010.12.3]