「第4回京都同胞セセデ合同祝祭2010」 活気ある同胞社会を |
「第4回京都同胞セセデ合同祝祭2010」(主催=同実行委員会)が14日、京都朝鮮中高級学校運動場で行われ、青商会、朝青、留学同から330余人が参加した。2007年から府青商会が毎年企画してきた「合同祝祭」は、今年から3団体が共催するようになり、さらに熱気を感じさせるものとなった。1部の運動会では、ドッジボール、リレー、騎馬戦などが行われたほか、2部の食事会では、京都留学同によるプンムルノリや京都中高吹奏楽部による演奏が披露された。行事は、地域の青年3団体が、互いの連帯を深め、同胞社会をともに発展させていこうという決意を共有する場となった。
上下の連繋深め
京都に住む20歳前後から40代前半までの、幅広い世代が一堂に会すのは年に1度行われるこの「同胞祝祭」だけだ。 祝祭は、「同胞社会の未来を担って行く存在」という共通点で結ばれる3団体が、それぞれの持つ「力」を十分に発揮することによって、互いを刺激し合う貴重な場となっている。 この日、運動場では各種競技に真剣に挑む30、40代の姿と、彼らに負けじと奮闘する20代の姿があった。また、2部の食事会の最中に行われた綱引きでは、競技中に京都中高吹奏楽部がサプライズで登場。バックミュージックとして「海岸砲兵の歌」を演奏し、会場を沸かせた。 共催ということもあり、参加人数が昨年の1.5倍に増えた行事は、始終参加者らの熱気と笑い声に包まれていた。 今回、実行委員を務めた京都留学同の高明愛さん(22、京都外国語大学)は、「日本の大学に通う私たちが、こうした大規模な同胞行事に参加する機会はほとんどない。『同胞祝祭』を通じて、先輩たちの情熱と強い結束力を体感することができた」と話した。
力を分かち合う場
行事参加者の3分の2を、青商会メンバーが占めている。 京都中高の卒業期別チームに分かれ競技に挑んだ青商会メンバーたちにとって、「合同祝祭」は、それぞれの持つ同胞愛や愛校心を一挙に噴出させる場となっている。 この日、メンバーたちは、後輩たちが「海岸砲兵の歌」を演奏するなか、朝高時代の運動会を想起させるような「4重の塔」を見事に完成させた。 青商会メンバーたちは、「何よりも、ウリハッキョが大事。ハッキョを守るためなら何だってする」と口をそろえる。 日ごろは、京都の各地域で活動を展開する彼らも、「合同行事」の日ばかりは、解散後も同級生や後輩と酒を酌み交わし、夜が更けるまで「活気ある同胞社会」や「ウリハッキョの未来」についてそれぞれの思いを語り続ける。 今期から同級生が府青商会会長、副会長になったことを機に、青商会の活動に参加するようになったという金幸男さん(40、左京青商会)は、「会長をはじめ、がんばる同級生の姿を黙って見てはいられないと思った。これからは自分も、若い世代の連帯の輪を広げるのに尽力していきたい」と話した。 一方、今回はじめて大規模な同胞行事に参加したという崔敦大さん(35、口丹地域居住)は、「全般を通して、世代を越えた一体感を感じた。青商会メンバーと会話を交わす中で、彼らの同胞社会に対する真剣な想いと、彼らが活気ある同胞社会のために力を傾けているということを知った」と語った。(周未來) [朝鮮新報 2010.11.24] |