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九州青商会が「KYフェスタ」 バトン受け継ぎ前進を

 「つながり」をテーマにした九州青商会主催の九州同胞青年祝典「KY(Korean Youth)フェスタ2010」が10月3日、九州朝鮮中高級学校で行われ、九州各県の同胞ら約600人が参加した。フェスタは運動会と焼肉大会の2部構成で大いに盛り上がり、数年にわたって活動の土台を築いてきた九州青商会の力を示す場となった。参加者は同胞コミュニティーの重要性をあらためて感じていた。

テーマは「つながり」

多彩なスポーツ競技が参加者を楽しませていた

 フェスタのテーマは、未来を切り開く子どもたち同士のつながり、青商会とOB、そして朝青世代同士のつながり、九州同胞たち同士の心のつながりという3つの「つながり」の実現を目指そうというもの。早朝から雨が降り、運動場で行われる予定だった運動会は体育館で、焼肉大会はその後晴れた空の下、運動場で行われた。

 フェスタは九州中高生徒によるサムルノリで幕を開けた。ともに42歳で同級生の「名物司会者」である都昌鎬、許豊さんと福岡朝鮮歌舞団責任者の文香蘭さんが登場すると、会場は大いに沸いた。

 「人民保健体操」から始まった運動会は、園児競技、地域対抗競技、低学年競技、高学年競技など、多彩なスポーツ競技で参加者を楽しませた。それぞれの競技後に賞品(生活用品が中心)が手渡されると、オモニたちの「やった!」という声が会場のあちこちから聞こえてきた。

大きな拍手を受けていた実行委員会のメンバーたち

 参加者たちの盛り上がりが最高潮に達した競技が地域対抗リレーだった。九州全域の地域別に10代、20代、30代前半、30代後半、40代の5人が代表として出場、バトンが受け渡されていく姿は、地域同胞社会の代を継いでいこうという青年らの、熱い気持ちを表していた。

 フェスタでは、芸人のアントキの猪木さんがお笑いライブを披露。競技にも参加して会場を盛り上げるのに一役買った。さらに、朝青員らによる「朝青レンジャーショー」も子どもたちを喜ばせた。

20、30代を刺激

朝青員たちも元気いっぱいだ

 九州青商会は11月6日に第5回総会を行った。これまで3、4期幹事会は、梁植源直前会長(44、フェスタ開催時は会長)を中心に同級生で固め、活動のバトンを次世代につなげるために奔走してきた。そうしたしっかりとした土台構築は、実行委員を今後幹事としての活躍が期待される青商会のメンバーたちが担ったことに象徴される。実行委員らは青商会の先輩らが安心して「引退」できるよう団結力を発揮し、半年間、準備に取り組んだ。先輩たちもたのもしい後輩たちを応援してきた。

 今回、実行委員長を務め総会で九州青商会の会長となった許清昊さん(41)は、「九州青商会は専従活動家もサラリーマンも商工人も、一丸となって動く組織。われわれがもらったバトンを、今度は20代の青年たちにしっかり渡していけるよう、青商会活動を盛り上げていきたい」と語った。そこには、愛族愛国のバトンをつなぎ、次世代の手で「土台」をより堅固にし、前進していきたいという強い願いが込められている。

 一方、朝青八幡支部の全寿英委員長(27)は、フェスタが行われた九州中高にある地域の朝青支部の特性を生かした、寮生のためのスポーツイベントを昨年に続き開きたいと述べ、「青商会の活動に参加する先輩たちの姿に刺激された。この刺激を糧にして、私たちも朝青活動をより活性化し、八幡、九州のバトンを受け継いでいきたい」と語った。(李東浩)

[朝鮮新報 2010.11.15]