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平壌映画祭で受賞、伝達式 同胞の歴史を映像で

許宗萬責任副議長が賞状とトロフィーを朴英二監督(左から3番目)に手渡した

 民族教育を題材にした記録映画「未来をあきらめなかったものたち」(同制作委員会)の朴英二監督(神奈川県青商会幹事)に賞状とトロフィーを伝達する催しが14日、朝鮮会館で行われた。同作品は、9月17〜24日に行われた第12回平壌国際映画祭に出品され、「記録および短編映画構成賞」を受賞した。

 催しでは総連中央の許宗萬責任副議長が朴監督に賞状とトロフィーを手渡した。総連中央の高徳羽副議長、青商会中央の李忠烈副会長(前茨城県青商会会長)、映画の脚本を担当した李緕氏、プロデュースを担当した尹志守氏、茨城県青商会の李応虎幹事長が参加した。

 記録映画「未来をあきらめなかったものたち」は、昨年7月に茨城県青商会が開催した「ウリ民族フォーラム2009in茨城」で上映された作品を再編集したもの。映画は茨城朝鮮初中高級学校の建設や草創期の歴史を振り返り、1世から始まった民族教育を代を継いで守りぬこうとする在日同胞の信念と意志が描き出されている。

 許宗萬責任副議長は席上、30代、40代の同胞青年たちが民族教育の歴史を記録し、その正当性を伝えるこの映画が、国際映画祭で上映された意義は大きいとし、賞の受賞は映画制作に関わった人たちだけでなく、茨城県青商会会員、ひいては茨城同胞社会の誇りだと話した。

 責任副議長はまた、地域ごとで在日同胞の歴史を発掘し保存することはとても重要なことであり、それは私たちの責任だと指摘しながら、この映画をより多くの同胞、日本市民たちが鑑賞してくれればと思うと、関係者たちの労をねぎらった。

 朴英二監督は、「茨城県での民族フォーラムから1年が経ったが、この間、自主上映の形で日本各地で上映され、多くの方々がこの映画を観てくれた。そして祖国の人たちにも観てもらいたいとの思いから、再編集して平壌国際映画祭に出品することができた。これからも在日同胞の歴史、そしてこんにちの私たちの姿を多くの方たちに映像を通じて伝えたい。この作品が、その始まりになった」と喜びを表した。

[朝鮮新報 2010.10.22]