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16日午前5時半

 日本時間16日早朝の5時半を過ぎてから、本紙・平壌支局現地スタッフの寝室の電話と携帯電話が鳴り止まなかった。44年ぶりのW杯、朝鮮の初戦である対ブラジル戦が終わるころを見計らって、いろんな人からいっせいに電話がかかってきた。

 取材現場で会った知人の国内記者らも、早朝から電話がうるさかったと話していた。

 体育部門の関係者やW杯に出場した選手の家族なども同様だったという。

 競技結果をいち早く知ろうと、記者たちと面識のある平壌市民らは、それがスポーツ担当でなくても早朝からおかまいなしに電話したようだ。

 平壌支局の元スタッフにも、元スタッフということだけで、早朝から問い合わせがあったという。「わけのわからない電話で起こされた」と不満をぶちまけていた。

 このように、関係者とつながりのありそうな人にも電話があった。そして、競技結果は瞬時に多くの市民に知れわたった。

 この試合が同日夜に録画放映されてから、「世界最強チーム相手に立派に戦った」「次の試合は必ず勝てる」と、市民らの士気と期待はさらに上がった。

 2試合目の対ポルトガル戦(21日)は朝鮮中央テレビが生中継した。

 支局一同は、問い合わせの電話がくることはないだろうと安堵していた。

 しかし競技結果は惨敗。複雑な心境だった。(姜)

[朝鮮新報 2010.6.28]