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東京青商会主催「青商会ファミリーBBQ」 「同胞たちでにぎわう場を」

終始、笑い声に包まれたBBQ会場

 東京青商会が主催する「青商会ファミリーBBQ(バーベキュー)」が16日、東京朝鮮第5初中級学校運動場で行われた。東京23区内の青商会メンバーとその家族、関係者をはじめとする、ムジゲ会、「Tutti」、各地域同胞ら300人以上が集まった。参加者たちは晴天のもと七輪をかこみ、会話に花を咲かせ楽しいひとときを過ごした。

 東京青商会傘下の各青商会では、これまでもメンバー同士の地域交流は行われてきたが、家族を含めた合同行事は今回が初めて。当日は、早朝から屋台が設けられ、飲食はすべて無料でふるまわれた。

 実行委員長を務めた練馬青商会・金昌甫会長は、「大規模な地域交流を通じて、同胞ネットワークを拡大し、青商会へのさらなる理解と参加を呼びかけたい。また、東京青商会が、今年で結成15周年を迎えるにあたり、今後の活動を盛り上げていく契機の一つになれば」と話した。

 墨田青商会・林聖一会長のあいさつで始まったバーベキュー会は、始終参加者らの笑い声に包まれた。とくに、ムジゲ会と「Tutti」による歌と踊り「手のひらを太陽に」が披露されると、会場は大いに沸いた。

 また、子どものための「○×クイズ」や、地域対抗なわ跳び、綱引きなどのゲームも行われ、各参加者たちにはお菓子や生活用品などの賞品が贈られた。

 家族で参加した李香愛さん(北区在住)は、「にぎやかで楽しい。これだけ多くの同胞が一堂に会してともに過ごすことに大きな意義があるのだと思う。参加費が無料だということにも驚かされた。今後も、このような行事をやってほしい」と話した。

「青商会は地域のかなめ」

 東京青商会は、今年で結成15周年。この間、一貫して民族教育の発展と地域の同胞ネットワーク拡大に取り組んできた。同胞社会の期待と信頼もひとしおだ。

 朝鮮学校に子どもを送る辺京姫さん(江戸川区在住)は、青商会を「地域のかなめ」と言い切る。「チャリティーイベントをはじめ、年間を通じてさまざまな企画を行い地域に貢献している。学校行事の際には、宣伝活動に励み、財政的にも陰ながら支えてくれる。青商会の存在なしに、学校の運営は考えられないと思う。今後もオモニ会、青商会と互いに手を取り合い学校を守っていきたい」と述べた。

 また、東京第5初中の金泰栄教務主任によると、物心両面の支援はもちろん、とくに新入生受け入れでも、青商会が大切な役割を担っているという。

 「地域青商会の幅広い連携網は、入学対象児童を把握、発掘するうえで欠かせない。これからも地域密着型で、ともに学校を発展させていきたい」

 東京青商会と同時期に結成されたムジゲ会は、当初から交流を重ねてきた。ムジゲ会の申桃順会長は、「こういった同胞行事に、毎回欠かさず招待してくれることに深く感謝している。健常者と障がい者が接する機会が少ないなか、同じ同胞として相互理解する貴重な場となっている。ムジゲ会がいっそう力強く活動していくことで恩返ししたい」と話した。

 東京青商会の洪満基会長は、「同胞が集まるというのは、それだけで楽しいこと。より多くの同胞が、にぎわい楽しめる場を今後も作っていきたい」と笑顔で語った。

 東京青商会は来月21日にも、東京朝鮮文化会館でサッカーW杯南アフリカ大会グループリーグG組「朝鮮対ポルトガル戦」の大観戦会を朝青と共に企画している。(周未來記者)

[朝鮮新報 2010.5.24]