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「韓国併合」100年 東京・水道橋で女性集会

歪んだ歴史認識、差別政策を批判

 「韓国併合100年 日本と朝鮮半島の今を問い日朝国交正常化の実現を!女性集会」(清水澄子実行委員長)が4月25日、在日本韓国YMCA(東京・水道橋)で開かれた。和田春樹・東京大学名誉教授、内海愛子・早稲田大学大学院客員教授、清水澄子・I女性会議常任顧問など約200人の朝・日の女性たちが参加した。

今こそ日朝国交正常化現実を

あいさつを行う清水澄子氏

 「三多摩日朝女性のつどい」の都丸泰江さんが開会宣言をしたあと、「2・8独立宣言」に関するDVDが30分間上映された。続いて「アジア女性と連帯する朝鮮女性協会」と「平和を作る女性の会」から届いた激励のメッセージが紹介された。

 和田氏が「韓国併合100年を迎え、日本人と朝鮮人の課題」と題して基調講演を行った。

 同氏は「併合は強制的になされた、まったく不義不正なものであった」と前置きしたうえで、「両者の完全な意思、平等の立場において締結された(1965年11月9日、国会での佐藤首相の答弁)」と主張する、日本政府のゆがんだ歴史認識が正されぬまま今日に至っていると指摘した。

 さらに日朝関係の現状についても触れ、輸出入、船舶往来の完全遮断や経済制裁の延長、在日朝鮮人に対する人権弾圧がさらにエスカレートしていると指摘、「以前よりはるかに悪化した最悪の状態である」と述べた。

 また、「日朝関係を改善していくうえで日朝間のかけ橋としての存在である在日朝鮮人を助け、いっさいの差別をやめ、民族教育の権利を保障するべきである」と強調した。

和田春樹氏

 午後には、「新たな日朝関係をどう築いていくか」というテーマで、「東京日朝女性のつどい」の重藤都さんの司会のもと、在日同胞女性の安正恵氏、内海氏、清水氏らによる討論が行われた。

 演壇に立った安氏は「日本政府による朝鮮敵視政策と在日同胞に対する人権弾圧によって、日本で朝鮮人が朝鮮人らしく生きていくことが難しい社会になっている。次の世代に同じ思いをさせないためにも、一日も早く国交を正常化し、祖国統一を実現させなければならない」と思いを込めて語った。

 内海氏は「戦争を賞賛する風潮が台頭し、日本人の加害者意識を薄くしている。それに対してアジアの被害者たちの感情はいまなおくすぶり続けている。彼らは謝罪のない日本政府の対応に怒っている。そうした不条理への怒りが、人間の尊厳をかけた執念のたたかいとなっている」と指摘した。

内海愛子氏

 清水氏は「まずは歴史を知るということが何よりも重要」と述べ、「隣国である朝鮮に対して全然知らない日本人が多い。自分自身を振り返り、植民地支配の反省に立ち、正確な歴史認識を持って日朝国交正常化を求める言葉を発していかなくてはならない」と述べた。

 続いて行われた意見交流の場で、東京朝鮮中高級学校高級部3年の林雪洲さんが「『無償化』除外といった日本政府の在日朝鮮人に対する差別は一向に変わらない。大人たちに子どもが学ぶ自由を奪う権利はない」と訴えると、会場からは共感の拍手が送られた。

 一方、兵庫から来た「朝鮮学校を支える女たちの会」会長の山村ちずえさんが、「中井拉致問題担当相は、朝鮮学校を『無償化』から除外しようと企図した人物で、スキャンダル問題でも世間を騒がしている。そんな人を大臣に選んだ鳩山首相に罷免を申し立てよう!」と緊急動議を行った。

 最後に、植民地支配の歴史清算、日朝国交正常化を求める決議文が採択された。(尹梨奈記者) 

[朝鮮新報 2010.5.7]