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良識ある人々

 「高校無償化」法案の適用対象から朝鮮学校を外さないよう求める行動が各地で活発に繰り広げられている。

 5日、東京・水道橋駅の周辺では、同胞青年たちが後輩たちのためにと声をあげ、「無償化」除外の不当性を訴えていた。多くの街行く人たちが彼らの話に耳を傾け、激励の言葉を送っていた。

 また11日、同駅周辺では、青年たちの輪に4人の日本人女性らが加わり、一緒にビラを配っていた。聞けば彼女たちは、「これは日本社会で起こっている問題、日本人が率先して反対の声をあげなければ」と一様に語っていた。

 一方、16日には東京・新宿駅周辺で「ヘイトスピーチを反対する会」という日本市民の団体が街頭情宣を行い、「『無償化』を口実にした在日朝鮮人への弾圧をやめろ」とアピールしていた。

 他方では、署名活動を行ったり、激励の手紙を学校に送ってくれたり、インターネットを通じて広く訴え続けている人もいる。私たち在日同胞のみならず、多くの人たちが声をあげ、知恵をしぼり、共に行動してくれているのである。

 そんな最中、朝大時代に知り合った岡山に住む日本の友人から、励ましのメールが届いた。「いつも朝鮮や総聯への不当な扱いを知るたび、心配になります。日本社会の根深い差別には愕然としています。心ない人たちのせいで嫌な思いをしているかもしれないけど、がんばって! 私は応援しているよ!…」。

 異常な日本社会の動きの中で、良識のある心温かい日本の人々に、心が救われる。(裕)

[朝鮮新報 2010.3.23]