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200人の大同窓会

 7日、卒業から20年に際して東京・新宿で行われた同窓会に、200人を超す同級生が集まった。1987年度から89年度まで東京朝鮮中高級学校高級部で学んだ40期生たちだ。新潟、神戸など遠方から足を運ぶ参加者もいた。

 イベントでは、朝高卒業生初の弁護士や元Jリーガーをはじめ、博士、医者、教員などさまざまな分野で活躍する卒業生が紹介された。その活躍は、おのおのの血のにじむような努力を抜きには考えられないが、彼らはむしろ「同級生をはじめとする周囲の支えがあったからこそ」と、感謝を述べていた。

 卒業から20年という歳月が流れ、朝鮮学校をめぐる環境は変わった。JR定期券の学割が適応されるようになり、ほとんどの日本の大学が受験資格を認めるようになった。また、「全国」高校スポーツ大会にも出場できるようになった。

 しかしながら、騒ぎになっている「高校無償化」問題など、朝鮮学校差別の構図は根深い。参加者らは、怒りと憂慮を口にしながら、力を合わせて学校を支えていこうと話していた。母校を思う熱い気持ちがひとつになった会合でもあった。会場に設置された、東京中高への寄付金を募る集金箱は現金でパンパンになっていた。

 ちなみに、「東京朝高40期ブログ」によると、旧友200人が集まったこの大同窓会が「旋風を巻き起こしている」。東京中高の先輩や後輩たちの中でも大同窓会をやろうという声が出ており、神奈川朝高の同級生らも秋に同窓会の開催を検討しているという。(姜)

[朝鮮新報 2010.3.15]