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準備万端、「踊り狂う」

 記者の間で噂になる同胞のイベントがいくつかある。新年のつどいで言えば、ひとつは毎年1月1日に行われる鳥取境港支部の新年の集いだ。今年も約40人が参加して行われた。これだけの同胞が集まることは並大抵のことではない。地域同胞社会における支部の重要性を教えてくれる。

 もうひとつが、大阪の分会長・班長たちの新年の集いと、女性同盟大阪の顧問たちが参加するクムパンジ会・コスモス倶楽部の新年の集いだ。ふたつの集いの「参加資格」は、愛族愛国事業をひたむきに行ってきた同胞であることだ。

 新年の集いの最後は、いずれも歌と踊りで最高潮を迎えるのだが、とにかくエネルギッシュだ。舞台の上で踊らなければ気が済まないとでもいうのだろうか、舞台へ続く通路は長蛇の列をなす。みんな満面の笑みで、文字通り「踊り狂っている」。舞台の底板は揺れに揺れ、悲鳴を上げている。集いが終わると、熱気にやられた自分に気づく。分会長・班長たちの新年の集いに至っては、接客のプロであるホテルマンたちも、大粒の汗を流し、肩で息をしながら食べ物と飲み物を配らないと間に合わないようで、終わった後は何かを達成したような表情を見せていた。

 何がそうさせるのか。それは、民族性であり、誠心誠意、愛族愛国事業を行ってきた仲間と自分への褒美であり、明日への活力を得るためであり、「準備」だ。「統一宴の準備は万端だ。あとは恥ずかしくないよう、一歩一歩前進するだけだ」と同胞たちは笑う。(丘)

[朝鮮新報 2010.2.22]