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アディダスとナイキ

 今年はサッカーのW杯イヤー。スポーツメーカーにとって自社ブランドを宣伝できるまたとない機会だ。主な媒体はユニフォームとスパイクシューズ。とくに激しく競合しているのが、老舗のアディダスと新参のナイキである。

 わかりやすく言えば、陣地の争奪戦。ブラジルがナイキなら、アルゼンチンはアディダス…というふうに、サッカーにおけるライバル関係がそのまま両社にも引き継がれている。

 そんな中、07年と08年に関係者を驚かせるニュースが相次いで飛び込んだ。長らくアディダスと蜜月関係にあったお得意先の仏独サッカー協会にナイキが触手を伸ばし、「強奪」に掛かったのだ。

 報道によると、アディダス王国のドイツに対してナイキが07年に提示した契約金額は2011年からの8年間で約775億円、さらに追加で約155億円を支払うという桁外れのもの。08年にフランスに提示した契約金額は2011年からの7年半で総額約512億円。伝統の3本線が札束攻勢の前に姿を消すのかどうか注目を集めたこの一件は、フランスがナイキとの新契約に踏み切り、ドイツがアディダスとの提携を維持する形に終わった。

 ちなみに、鄭大世選手のスパイクはド派手なナイキ社製好み、安英学選手は主にアディダス製品を履いている。また、日本と中国のユニフォームはアディダス社製、南朝鮮はナイキ社製。とすれば将来、朝鮮もいずれかの陣営に…?。

 数年後には、それぞれのスパイクを履いた安英学、鄭大世選手の看板広告が平壌市内を飾るかもしれない。(健)

[朝鮮新報 2010.2.15]