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各地で朝・日新春の集い 友好運動にさらに尽力しよう

■長野

 「2010長野同胞新春の集い」が1月24日、松本市のホテルブエナビスタで行われ、同胞170余人と日本市民80余人が参加した(写真)。

 1部の成人式では10人の新成人たちが紹介され、両親に感謝の言葉を贈り、決意を披瀝した。

 2部の新春講演会では、環日本海経済研究所主任の三村光弘・新潟大学非常勤講師が「朝鮮の強盛大国建設と経済改革−その歴史と現状そして未来」と題して、朝鮮大学校の呉民学教授が「2010年朝鮮半島を取り巻く情勢と同胞企業の対応策」と題してそれぞれ講演した。

 講師らは、朝鮮が経済分野で成し遂げた成果について触れながら、日本経済の展望と同胞企業の現況と対策についてわかりやすく解説した。

 3部の朝・日友好新年会では、昨年行われた長野朝鮮初中級学校創立40周年記念行事に多くの支援を送ってくれた日本の人々に感謝の気持ちを込めて、同校の生徒たちが舞踊を披露したほか、これまで撮影された写真が「日朝県民会議」にプレゼントとして手渡された。

 集いでは衆参両院議員や長野県議会議員、各市長から送られてきた祝電が紹介され、総連長野県本部の李光相委員長があいさつした。

 李委員長は昨年、年間を通じて長野初中創立40周年行事に協力してくれた多くの日本市民に謝意を表しながら、朝鮮の3紙共同社説にもあるように朝米関係をはじめとする朝鮮半島情勢は良い方向に向かっていくと述べながら、今後も朝・日友好親善のために尽力してくれることを訴えた。

 続いて、「日朝県民会議」の伊藤晃二会長代行が祝辞を述べた。

 伊藤会長代行は、学校創立40周年事業をはじめとする朝・日友好事業で多くの成果を収めることができたと述べながら、「韓日併合」100年となる今年、これまで以上に友好親善活動に努力を傾けていくと決意を語った。

 そして、学校支援のために「日朝県民会議」が地道に集めてきた支援金100万円が同校の李盛吉校長に手渡された。

 集いでは、矢崎公二衆議院議員と社民党長野県連の山口わか子代表があいさつをした。

 また、金剛山歌劇団のメンバーと朝青員たちの合同公演も披露され、会場を盛り上げた。【長野県商工会】

■兵庫

 「日朝友好兵庫県民の会」が主催する「2010年日朝友好新春の集い」が1月28日、神戸市の神仙閣で行われ、総連兵庫県本部の盧武鉉委員長をはじめとする活動家と日本市民ら70余人が参加した(写真)。

 1部では、総連中央の徐忠彦国際統一局長が「世界的な地殻変動と朝鮮半島情勢の展望」と題して講演。米国の一極支配が世界のいたるところで破たんする中、朝鮮が世界の自主化の先頭に立っていると述べながら、昨年多くの成果を収めた朝鮮は2012年に強盛大国の大門を開く土台をしっかりと築いたと強調した。

 そして朝米、北南、朝・日など朝鮮を取り巻く情勢について具体的に触れながら、朝・日関係正常化のために「県民の会」が今年も尽力してくれるよう訴えた。

 2部の懇親会では、盧武鉉委員長と「県民の会」代表委員の麻田光広弁護士がそれぞれあいさつした。

 また、平野昌司・神戸市議会議員をはじめとする各代表と総連支部、朝鮮学校代表らが朝・日友好事業についての抱負を語りながら交流を深めた。【兵庫支局】

■愛知

 「日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会」が主催する「日朝文化講演会、新春懇親会」が1日行われ、60余人が参加した(写真)。

 集いではまず、主催者を代表して「愛知の会」の橋詰洋三会長があいさつ。在日同胞の諸権利を守るための活動を行ってきたと述べながら、その一方で「在特会」のようなこれに反対する動きがあることにも触れた。続いて、事務局から今年の取り組みや運動に関する説明がなされた。

 記念講演では、名古屋外国語大学講師で文学博士の貫井正之氏が「日朝文化交流−朝鮮通信使と尾張」と題して講演し、朝鮮から見た豊臣秀吉と徳川家康についてや朝鮮通信使が残した平和外交の意義についてわかりやすく話した。

 また、日本近代史の100年は戦争と対立の歴史であり、「坂の上の雲」に見るような「韓日併合」ではなく、「草の根」交流を積極的に行うことの大切さを訴えた。

 参加者たちは、「講演が非常によかった」「今の日本政府は、江戸時代のような感覚で日朝外交を進めるべきだ」「これからも日朝の国交正常化のために尽力する」などと感想を残した。【愛知支局】

[朝鮮新報 2010.2.8]