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強制連行真相調査団全国協議会 各地の報告

在日朝鮮人問題の根本的解決を

朝鮮出版会館で行われた東日本協議会

 1月23日と30日に東日本と西日本でそれぞれ行われた朝鮮人強制連行真相調査団2010全国協議会。延べ1万3千人以上の参加のもと、2007年から行われてきた「在日朝鮮人歴史・人権週間」を「在日朝鮮人歴史・人権月間」に改め、「韓日併合」100年をテーマに各地で活動していくことなどが話し合われた。

 日本の対朝鮮敵視政策や在日朝鮮人に対する差別的な政策、「在特会」のような民族排他主義的な風潮が日本社会にまん延している元凶が「韓日併合」にあり、これを根本的に正さないかぎり何ら解決することはできないという原点に立ち返り、運動を展開していく。各地の真相調査団では昨年、在日朝鮮人問題の抜本的な解決のためにさまざまな活動を行ってきた。協議会でなされた活動報告を紹介する。

■埼玉調査団

 曹洞宗の全国布教師養成と特派布教師の人権学習のための講演とフィールドワークを、吉見百穴中島飛行機地下工場跡や関東大震災関係の跡地などで行った。

 また、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式に参加したほか、在日朝鮮人が朝鮮に帰る際に立てた帰国記念碑の移設事業や関東大震災当時に朝鮮人犠牲者のために県内で初めて建立された供養塔の保存場所について本庄市と話し合っている。

■栃木調査団

 足尾で犠牲となった強制連行された朝鮮人の追悼碑を建立するための活動を年間を通じて行った。そして昨年12月16日、日光市長と日光市議会議長に要望書を提出し、前向きに取り組むことを確認した。

 また、塩谷地区朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑周辺の整備事業や追悼式なども行った。

■群馬調査団

 群馬県立公園「群馬の森」に建立した「記憶 反省 そして友好」の追悼碑の前で、昨年も4月に追悼集会を開いた。この追悼碑は、公立公園の敷地内に初めて建立されたものだ。追悼碑の清掃活動を4、6、9、12の各月の第1土曜日に行ったが、公園に来た市民たちを啓蒙するうえでも清掃活動は役立っている。

 また、関東大震災朝鮮人犠牲者の追悼事業や朝鮮人強制連行・強制労働に関するフィールドワークを群馬鉄山で行った。

 この他にも藤岡市西蓮寺に眠る朝鮮人遺骨の供養と朝鮮人帰国記念碑などの調査なども行った。

■朝鮮大学校朝鮮人強制連行真相究明サークル

 朝鮮人強制連行をはじめとする日本の過去の清算問題が、現在の在日朝鮮人問題の根本にある問題ととらえ、学生という立場からこれらの問題を解決するための実践的な研究をすることを目的に、現在14人が所属し活動している。

 昨年は週に1回ずつ集まりこの問題に関する学習会を行ったほか、3月には京都の丹波マンガン記念館、7月には神奈川調査団の案内で横須賀の貝山地下壕と良長院などを訪問した。

 今年の3月には軍艦島でのフィールドワークも予定している。

■大阪調査団

 時期的な限界から、証言収集を「肉体的」強制を中心にしていたので限定されていたが、日弁連勧告に基づいて「精神的」強制を含む証言収集を呼びかけたところ、さまざまな証言者たちが名乗り出てくれ、証言を集めることができた。

 また、泉南アスベスト裁判の26人の原告の中に10人の在日朝鮮人がいることを確認、対応を急いでいる。

 この他にも、南朝鮮の国家記録院の名簿との照合作業なども進めている。

■奈良調査団

 朝鮮人が強制連行された柳本飛行場跡地でのフィールドワークを14人の参加のもと、9月に行った。

 説明板には、「寝ている時に急に人が入ってきて連れて行かれた。1943年の秋だ」「トラックで運ばれた後、貨物列車に乗せられて着いたのが柳本だった」と強制連行の事実がはっきりと記されている。

 朝鮮人飯場跡は、アウシュビッツとそっくりな構造で、日本では入口を境に左半分がなくなって住宅になっているのに対し、ポーランドでは世界遺産として残している。

 こうした負の遺産は後世にしっかりと残していかなければならない。

[朝鮮新報 2010.2.8]