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「花見について」

 在日同胞のつながりは種々あるが、「母校」や「同郷」という連帯感の強さは、同胞社会を発展させる要のひとつではないだろうか。

 2008年夏、「集まることに意義がある」と関東に在住する九州朝高出身者(35期以下)が観光バスをチャーターして海で親ぼく会を行った。

 とある酒席で持ち上がった話が現実となったのだ。「言いだしっぺ」たちが、それぞれの情報網を通じてリストアップした関東在住の卒業生は100人近く。当日は45人が集まった。筆者も関東在住の同校卒業生ということで参加した。

 先日、その中心メンバーの一人だった先輩から連絡があった。また催しを考えているので話があるとのこと。伝えられた場所に行くと、親ぼく会を実行した中心メンバーが勢ぞろい。テーブルの上には「花見について」と題された企画書があった。書面には日時、役割分担、スケジュールなどの草案が盛り込まれている。

 1月に春先の企画を練るという計画性にただならぬ意気込みを感じた。

 その日、もっとも時間をかけて話し合われたことは、集うことの「目的」について。1回目は集うことそのものに重きを置いた。2回目となる今回も、前回と同じでいいのか、もしくはそれ以外の意義を付与すべきか。

 「母校を応援する関東支部的な存在であってもいいのではないか」。この提案に異論はなく、集いの結果を形として母校に伝えようということで一致した。

 今後、2週に1度ずつ打ち合わせが行われる。(陽)

[朝鮮新報 2010.1.25]