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「40歳まで!?」

 3年ぶりに大学時代の友人に会いました。当時の彼女はしっかりしていて、とても同い年には見えず、あだ名も「オンマ」。

 そんな彼女も今では年相応になったというか、学生時代と変らない感じだった。

 不思議なもので、童顔の人の方が老けだしたら、その速度が速いような気がします。私も、どちらかというと後者の方かと…。

 先日、近所の喫茶店にパート募集の張り紙があったので、家からも近いことだし、やってみようかと思っていたら、但し書きがあって、「40歳まで!?」と、朱書きされていました。

 一緒にいた娘たちが、「大丈夫、オンマは絶対40歳前に見えるって!」(実年齢は48歳)と言うので、「そうかな」と自惚れて、お店に入りました。

 マスターに、パートに応募したいと言った途端、「すいません、うちは40歳までの方にお願いしていますので」と、あっさり断られました。

 「やっぱりね、仕方ないよね」と娘たちと笑っていたものの、恥ずかしさで顔は赤らんでいたかも…。

 マンネ(末っ子)だけがそんなオンマに気を遣い、「ソンスンは、オンマが38歳ぐらいに見えるのにな」と、慰めてくれました。

 その横で、長女と次女はお腹を抱えて大笑い。正直なのは、意地悪な姉たち2人の方なのですが…。

 せめて、気持ちだけは、マンネが言うように30代で、いやいや! 学生時代のままでいましょう。(孫美仙、大阪府在住、パート事務員)

[朝鮮新報 2009.7.3]