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大同窓会

 近々、母校の東京朝鮮第8初級学校の大同窓会が開かれることになっている。

 光栄にも参加者の前で歌わせてもらうことになり、感慨深いものがある反面、緊張もしている。

 東京第8は、学校としての形はなくなったが、往年の卒業生たちが一堂に会するのはさぞ圧巻だと思う。

 久しぶりに会う人々と、思い出話に花を咲かせるのをとても楽しみにしている。

 今でも学校の跡地を通り過ぎる時などは、昔、オモニ会が開かれていた喫茶店を探してみるが、馴染みの店のほとんどは消えてしまった。

 多分、ウリハッキョがなくなった事により、閉店せざるをえなかった店もあると思う。

 幼い頃、オモニ会にこっそり忍び込んで、クリームソーダなどをご馳走してもらった記憶などが懐かしい。

 両親は日頃から、「子どもたちのためにウリハッキョと共に生き、地元を愛し続けてきた事を何より誇りに思う」と、話している。

 多くのアボジ、オモニたちが、同じ様に愛情を注いで子どもたちのためにウリハッキョを守ってきた。

 時が過ぎ、姿形は変わっても、当時の記憶や、みなが一緒に歩んできた日々は色褪せる事はないだろう。

 「老いも若きも、今日のこの日が、自分のこれからの人生の中で一番若いのだから、悔いがないように生きないとね」と、もっともな会話を友人としながら、先輩後輩に会える日を心待ちにしている。(チョン・ヒャンス、歌手)

[朝鮮新報 2009.4.24]