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「婚活」時代−積極的に出かけてみて

 最近、さまざまなメディアで取り上げられている「婚活」という言葉。これは、「パラサイト・シングル」「格差社会」で知られる家族社会学者の山田昌弘・中央大学教授と、結婚・恋愛・少子化をテーマに取材と執筆・講演活動を続けるジャーナリスト白河桃子さんの共著「『婚活』時代」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)からブレイクしたもの。「婚活」とは結婚活動のことで、本書では就職するために就職活動が必要なように、結婚するためには結婚活動が必要と唱えている。

 今の世の中、いわゆる適齢期になれば自然に結婚できる、という時代ではなくなったようだ。積極的に「結婚したい」と考えるのであれば、「婚活」はもはや必要なのかもしれない。同胞同士の結婚を望むのならなおさらのこと。在日本朝鮮人人権協会発行の「人権と生活」最新号掲載の「在日同胞婚姻統計」を見ると、同胞同士の婚姻人数は、2001年以降は全体の2割を切った。

 先日取材した同胞ブライダル・プロデュースの朴瑟nさんは、同胞の「婚活」を親身になってサポートしている。相談の電話は時には深夜にまでおよぶことも。「日本社会にはまだまだ出会えてない同胞がたくさんいるはず。そういう人々をつなげて幸せな人生を送るお手伝いができたらとても幸せ」。彼女は、「男も女も結婚したいのなら、出会いを求めて行動しなきゃ。パーティーやお見合いにも積極的に参加して、良縁に巡り合えたらラッキーだもの」とシングルたちの背中を押す。

 「合う」「合わない」は出会ってみてから考えるもの。まずは出会いの場に足を運んでみてはいかがだろう。(潤)

[朝鮮新報 2009.6.12]