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春・夏・秋・冬

 神戸朝鮮高級学校創立60周年記念芸術公演が11月29日に行われた。年間を通じて行われてきた記念行事のフィナーレを飾るもので、当日は1500人を超える人たちが観覧した

▼同校の教員によると、公演終了後、ある生徒が創立70周年もこれだけ盛大に祝いたい、でもただ10年経てば祝えるものではなく、1世、2世が学校を守るためにすべてを捧げて頑張ってきたように、今度は自分たちがそうしなければならないと言っていたという

▼公演を観覧した同胞たちは、「神戸朝高は兵庫同胞の希望であり未来であることを再度確信した」「民族教育を守るためにできるかぎりのことをしようとあらためて思った」「自分たちの子どもが朝高に上がるまで同胞が力を合わせて学校を守っていかなければならない」などと、同校に対する思いを感想文に綴った

▼本紙で紹介したように、西東京朝鮮第2初級学校は、教員と総聯支部、同胞たちが一致団結して生徒数を2倍に増やした。朝鮮学校を取り巻く状況は依然厳しいが、学校を守り抜いていこうという各地域の同胞の思いに大きな差はない。その思いをいかに結集し、実質的な行動へと結びつけるかが現在の苦境を打開する道筋ではないだろうか

▼「創立60周年は終わりではなくスタート。100周年も盛大に祝えるよう、民族教育の正当性、優越性を広くアピールできるようさらに頑張っていかなければならない」。記念芸術公演を通じて、神戸朝高の教員、生徒たちが一致して胸に抱いた決意が、すべての朝鮮学校に伝わることを願ってやまない。(国)

[朝鮮新報 2009.12.2]