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春・夏・秋・冬

 「米朝間協議を再開するチャンスを得ている」。レオン・パネッタ米CIA長官は18日、ブルームバーグ社とのインタビューでこのように述べ、朝米関係が「蜜月期に入った」と指摘した。「蜜月期」かどうかはわからないにせよ、朝米間で対話に向けた何らかの動きがあることはうかがえる。オバマ大統領も20日のインタビューで「近く前進があるだろう」との見通しを示した

▼これまで6者会談以外での朝鮮との直接、間接対話を拒否してきた米国の最近の「心変わり」について、南朝鮮や日本の保守勢力は早速、あげつらっている

▼94年のいわゆる「核危機」や05年の金融制裁など、米国はこれまで「国際包囲網」をリードしては、朝鮮との直接対話に応じざるをえない状況に追い込まれてきた。それを「心変わり」程度にとらえているかぎり、南朝鮮や日本の保守勢力は米国に振り回され続けるだろう

▼李明博大統領は21日、ニューヨーク市内で行った講演で、朝鮮が核を放棄すれば体制を保証するなどと発言。一方、岡田外相は同日、クリントン米国務長官との会談で、「拉致問題、核、ミサイル問題など全体を解決しないと、日朝国交正常化はできない」と表明。朝米が接近するたびに、それを阻もうとする南朝鮮と日本の旧態依然とした姿勢には相変わらず変わりはないようだ

▼「賢人は歴史に学び、愚人は経験に学ぶ」という言葉がある。歴史から学ぶことができないのならせめて経験からは学んでほしいものだが、それもできないようでは、先が思いやられるというものである。(国)

[朝鮮新報 2009.9.24]