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春・夏・秋・冬

 「平壌宣言には日本の首相も署名している。だから平壌宣言を支持し、履行を促すことは当然のことだ。左翼的な運動でもない」。大阪で行われた日朝新春の集いであいさつした人の言葉だ。日本政府やメディアによって、「北朝鮮=悪」「親北=左翼」というイメージが植えつけられている中、なるほどと思った

▼安倍政権の頃から、支持率低迷の打開策の一つとして用いられてきた「北朝鮮バッシング」と総連弾圧。今週の調査でついに支持率が一桁台に落ち込んだ麻生政権も、「拉致」や「ミサイル」を喧伝するようになった。米国務長官の訪日もあって、「北朝鮮の核問題」などで一致したことが新聞やテレビで大々的に報道されている

▼平壌宣言の前文には、「朝・日間の不幸な過去を清算して懸案事項を解決し、結実ある政治、経済、文化的関係を樹立することが双方の基本利益に符合し、地域の平和と安定に大きく寄与するという共通の認識を確認した」と書かれている。現在の日本の対朝鮮政策が平壌宣言に背いていることは明らかだ

▼4月には朝鮮に対する「制裁」措置の期限が切れるが、何の成果も得られなかった強硬策に固執する日本政府だけに、再び延長に踏み切ることが考えられる。隣国でありながら国交がないという不幸な関係がこれ以上続かないように、「制裁」措置がこれ以上延長されないように、草の根レベルの朝・日友好運動をさらに拡大していくべきだろう

▼両国首脳が署名した平壌宣言の履行のための運動を、幅広く行っていくことの大切さを改めて痛感している。(国)

[朝鮮新報 2009.2.1]