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春・夏・秋・冬

 昨年来、幾度も指摘されてきているように、今年は朝鮮と中国が国交樹立してから60周年になる年である。それを記念して、両国は今年を「朝中友好年」と定め、さまざまな行事を予定している。人的交流も例年以上に活発になるだろう

▼そのことを予告するように、1月23日から中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長一行が訪朝した。米国でオバマ新政権が発足。北東アジアの最大懸案ともいえる朝米核問題の行方がどうなるのか、国際社会が注視する中での訪朝だった

▼朝鮮中央通信や人民日報などによると、王部長は金正日総書記との会見席上、胡錦濤総書記の親書を伝達した。その中で胡総書記は「中国共産党と政府は中国と朝鮮の関係を非常に重視」している、「朝鮮と手を携えて共に努力し各分野での交流と拡大を拡大していきたい」と強調した

▼そしてさらには、金正日総書記の「再度の訪中を心より歓迎する」と指摘した。国際社会が注目した項目である。これに対して金正日総書記は朝鮮半島非核化への確固たる意思、立場をあらためて表明している

▼クリントン国務長官らの「中国に米国債をもっと買ってもらいたい」という発言などを総合すると、オバマ政権の外交は中国を基軸にして展開されていくことが窺える。今やいわば一蓮托生の間柄だ。その中国と朝鮮との関係のさらなる関係強化、金正日総書記の言葉を借りると「過去においても、現在も、未来においても重要」(人民日報)な両国関係が深化していくことは、北東アジアの現状に大きな影響を与えることになるだろう。(彦)

[朝鮮新報 2009.1.30]