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東京体協結成55周年祝賀会 スポーツで同胞社会の活性化を

結成55周年を迎え、決意を新たにする東京体協の役員たち

 在日本朝鮮人東京都体育協会結成55周年祝賀会が9月17日、東京・上野の東天紅で行われ、170余人が参加した。

 東京体協の金武正会長代行が報告を行った。

 金会長代行は、1954年7月11日に結成された東京体協は55年間、大衆スポーツ事業を活発に行うことで同胞社会の活性化と民族団結事業に大きく貢献してきたと指摘。オリンピック候補選手とボクシング世界王者、サッカーW杯に出場する朝鮮の国家代表選手をはじめ、1人の「人民体育人」と18人の「功勲体育人」、32人の「体育名手」、59人の朝鮮の審判など多くのスポーツマンを輩出してきたと強調した。

 また、東京体協は13の種目別協会と17の体育選手団を有する総合的な大衆スポーツ団体として、先頭で愛族愛国運動を推進してきたと述べながら、2008年から開催しているスポーツフェスタは、スポーツの楽しさを伝えると共に朝・日交流にも大きく貢献し、内外で大きな波紋を呼んでいると語った。

 そのうえで、今日の集いを機に体協OB会が発足すると紹介しながら、これからも先代の功績を受け継いでスポーツを愛する人なら誰でも入ることができる魅力ある組織にしていきたいと決意を表明した。

 続いて、在日本朝鮮人体育連合会の鄭智海副会長と総連東京都本部の朴昌吉委員長が祝辞を述べた。

 鄭副会長は結成55周年を祝いながら、これからも会長代行を中心に活動し、スポーツ事業でさらなる発展を成し遂げることを願っていると述べた。

 朴委員長は、55年と一言で言うのは簡単だが、その道のりは決して平坦ではなかったと指摘しながら、朝米関係をはじめとする朝鮮半島情勢が変化し、総連でも22全大会を成功裏に迎えるための「100日運動」が行われている時期に、結成55周年を迎えたことはとても意義深いことだと述べた。

 集いでは続いて、OB会の結成について紹介された。

 OB会は東京体協の事業と各種目別協会、体育団事業を支援し、OB間の親ぼくを深めることを目的に結成され、金正晃初代会長と役員たちが紹介された。

 金初代会長は、スポーツ事業を活発に行い3世、4世、5世と育ちゆく子どもたちの健全な精神と丈夫な体を育んでいきたいと抱負を語った。

「場を設けて会うことが大事」

花束を贈られた宋相斗顧問夫妻

 祝賀会では功労のある団体と個人が表彰された。

 団体では、地道な活動を続けてきた女性同盟バレーボール連盟が、個人では長年にわたって体協事業を支えてきた宋相斗顧問が表彰された。

 夫婦そろって花束を贈られた宋相斗顧問は、今日は自分の誕生日でもあり、懐かしい顔ぶれがそろっていることもあってとてもうれしいと語った。

 そして、「このような集いをたくさん設けて、とにかく会うことが大事。これからも機会があるごとに場を設け、スポーツ事業の活性化に貢献していこう」と呼びかけた。

 その後、チョモランマ(エベレスト)登頂に成功した鄭義哲さんや闘球団の代表らが舞台に上がり、各分野での成果を紹介し支援と協力を訴えた。

 祝賀会ではDVD「東京体育事業が歩んできた55年」が上映され、すべての参加者に贈呈された。

 また、結成60周年を迎えるにあたり、これまでの活動をまとめた記念アルバムを製作することが発表され、協力が呼びかけられた。(松)

[朝鮮新報 2009.9.30]