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朝鮮創建61周年記念 在日朝鮮学生中央体育大会 学生たちが各地で熱戦

▼サッカー 中高とも東京が優勝 中3チームが39ゴール

中級部決勝で2得点を挙げた東京の高志煌選手(10番)

 駒沢の各球技場と朝鮮大学校グラウンドで行われた中級部サッカー競技には、22チームが参加。3連覇を狙う東大阪、都大会で好成績を挙げている東京、1部進出常連の愛知、京都、神戸などに注目が集まった。

 4日、駒沢競技場で行われた決勝では、愛知と東京が対戦。2−0で東京が勝利し3年ぶりの優勝を果たした。

 試合は終始、東京がペースを握った。準決勝で接戦の末、東大阪を下した勢いに乗り4年ぶりの優勝を狙う愛知は、チーム一丸となってゴールを死守するも、ルーズボールを拾えず苦しい展開に。

 これに対し、決勝までの4試合で37得点を挙げた破壊力抜群の攻撃力を誇る東京は、細かいパスと華麗なドリブルを織り交ぜた波状攻撃で相手ゴールを襲った。そして前半25分、高志煌選手(中3)が愛知ディフェンス陣の間を抜け先制点を奪った。

 前半、相手陣内に攻め込めなかった愛知だったが、ハーフタイムに監督の檄を受け奮起。東京のゴール前に攻め込み観衆を沸かせるなど反撃にでた。

 だが、東京は自分たちのペースを崩さず冷静に試合を運び、決定的なチャンスを何度も演出した。そして後半25分、またしても高志煌選手がスルーパスから抜け出し、GKを鮮やかにかわし2得点目。試合を決めた。

ボールを追いかけ激しく競り合う選手たち。高級部サッカー、東京×神奈川(白)

 東京の朴昇赫主将(中3)は「みんなが一つになって最後まで走ろうという思いで試合に臨んだ。みんなで勝ち取った優勝だからうれしい」と述べた。

 今大会、朴選手は11得点、高選手は12得点を挙げた。密かに得点王争いを演じた2人だが、最大目標に掲げてきた今大会に3年生チームで挑み優勝したことを一番に喜んだ。

 高志煌選手は「技術的なことよりも、気持ちが強かったから勝てた」と述べた。

 東京は、東京都中学校サッカー選手権大会などで好成績を収めている(07、08年優勝、09年3位)。今年は中央体育大会で結果を残すことを第一の目標に掲げてきた。

 金正敏監督は「選手たちは目標に向かって一つになった。夏の間も厳しい練習をこなし、レギュラーやそうでない選手もみんなが成長した。優勝はそうした努力の結果だ」と述べた。

 一方、愛知の梁秀璇主将(中3)は「3年間、一生懸命練習してきたのに、まったくシュートも打てずくやしい」と肩を落とした。

 だが、接戦を制した準決勝や粘り強さを見せた決勝後半のたたかいぶりは、チームとしての精神力の強さを証明した。東京の選手たちも「後半、危ない場面があった。あそこで失点していたら結果が逆になったかもしれない」と語った。

 3位決定戦では東大阪が東京第5に勝利した。一方、高級部は決勝で大阪を下した東京が無失点で優勝。神奈川が3位。(泰)

▼バスケットボール 高級部男子 神戸が13年ぶり優勝 「新たな伝統を」

大会4連覇を遂げ喜ぶ東京(中級部女子バスケットボール)

 駒沢屋内球技場で行われた中級部バスケットボールには男子14チーム、女子13チームが出場。熱戦が繰り広げられた。

 中級部男子決勝は3年連続、九州と尼崎の顔合わせになった。

 九州は3連覇に挑み、尼崎は2連敗の屈辱を晴らす、互いに負けられない戦いとなった。

 試合は両者一歩も譲らぬ激しい攻防戦となり、両チーム応援団の声援で会場が沸いた。

 尼崎のリードで迎えた後半、得意のセンターラインでの攻撃を成功させディフェンスの強化に転じた九州が相手のミスからスピードある攻撃へ切り返し正確に得点を重ね逆転。最終クオーターで点差を広げていった。

 結果、九州が47−30で3連覇を果たした。

 九州の李勇大主将(中3)は「優勝は無理と言われていたが、みんなが一丸となり練習に励んできた。3連覇を成し遂げとてもうれしい。これに続き新しい伝統を後輩たちがまた築き上げてくれたら」と喜びを語った。

 中級部女子は京都を破った東京が4連覇を果たした。

中級部バスケットボール男子決勝。九州(白)×尼崎

 一方、駒沢体育館で行われた高級部バスケットボールには男子7チーム、女子5チームが参加した。

 男子は接戦の末、神戸が5連覇中の東京を80−77で退け13年ぶりの優勝を果たした。

 神戸の朴修京主将(高3)は「決勝戦、コートに立った瞬間みんなが一つになった気がした。今まで培ってきたものを惜しみなく発揮できた。優勝できて感無量だ」と感想を述べた。

 監督歴8年目の神戸の韓学攝監督は「優勝できて本当にうれしい。これまでの苦労があってこその結果だった。これまで支えてくれた人たちに感謝したい」と目頭を熱くした。また「この13年ぶりの優勝を次につなげる一歩として、これに満足せず新たな伝統を作って行きたい」と語った。

 高級部女子は勝利数で優勝を決めるリーグ形式で行われた(高級部女子以外はトーナメント形式)。

 4日に行われた東京と大阪との最終試合が事実上の決勝戦となり、74−55で勝利した東京が2年ぶりの優勝を果たした。

 籠球協会の康勲会長は「春に行われた選手権大会で上位にいなかったチームの活躍が目立つなど、この何カ月間の指導者の努力と選手たちの向上心が垣間見えた」と評価し、「来年の中央体育大会に向けよりいっそう練習に励み、バスケを楽しんでほしい。また、日本の公式戦への出場と活躍を期待したい」と語った。(琴)

▼バレーボール 中級部 東大阪がアベック優勝 高級部とも関西勢が活躍

白熱した闘いが繰り広げられた高級部バレーボール決勝の大阪×神戸(白)

 さいたま市記念総合体育館で行われたバレーボールは、中高級部の男子と女子が熱戦を繰り広げた。

 高級部男子と女子は、2日間にかけて行われたリーグ戦の成績に基づいて準決勝と決勝が行われた。男子では、大阪が決勝進出を決め、東京と神戸が準決勝であいまみえた。東京は第1セットを先取するも、2、3セットは神戸が連取し、決勝に駒を進めた。

 決勝では、神戸が正確なレシーブとスペースを使った攻撃で相手を翻弄。予選リーグで0−2だった大阪を下し、優勝を手にした。

 一方、女子では大阪が他を寄せ付けず、11年連続の優勝を飾った。

 中級部女子は、昨年優勝の西播を下した東大阪が男子とともにアベック優勝を果たした。(松)

[朝鮮新報 2009.9.10]