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サッカーW杯出場記念祝賀会 鄭大世選手「明日への活力もらった」

朝鮮学校卒業生の勇姿に拍手喝采

朝鮮代表のワールドカップ出場記念祝賀会(7月27日、横浜)

 「朝鮮民主主義人民共和国ワールドカップ出場記念祝賀会」(主催=同実行委委)が7月27日、ローズホテル横浜で行われた。総連中央の「益柱副議長兼民族圏委員会委員長、総連神奈川県本部の鄭喜Q委員長、祝賀会実行委員会の崔哲委員長(在日本朝鮮人神奈川県体育協会会長)をはじめとする同胞、市議会議員、サッカー関係者ら230余人が参加した。

 祝賀会ではまず、W杯本大会出場までの得点シーンなどを編集したダイジェスト映像が流された。つづいて、代表チームのエースである鄭大世選手と金光浩コーチ(在日本朝鮮人蹴球協会副会長)が万雷の拍手のなか入場した。

 実行委員会を代表して崔哲委員長があいさつし、「朝鮮学校の卒業生がわれわれに、ほんとうに大きな力を与えてくれた」と語った。

崔哲実行委員長と握手を交わす鄭選手

 元日本代表監督の加茂周さん(ビデオメッセージ)、鄭大世選手の所属するJ1・川崎フロンターレ社長の武田信平さんが祝辞を述べた。

 崔哲委員長が朝鮮代表選手、チームスタッフへの記念品を鄭選手、金コーチに贈呈した。金コーチ、鄭選手、安英学選手(ビデオメッセージ)がW杯予選を戦い抜く中でのさまざまなエピソード、本大会出場への決意を述べた。

 在日本朝鮮人体育連合会の鄭智海副会長の音頭で参加者は祝杯をあげたあと、鄭選手に母校・愛知朝鮮中高級学校サッカー部から記念品が贈られた。

 壇上では在日本朝鮮人西東京体育協会の李相運会長、川崎市議会議員、横浜市サッカー協会の斉藤禮二会長、練習生時代から支えてきた「テセ会」の森正雄代表、「川崎フロンターレ鄭大世選手応援会」の金一男会長らがW杯出場を祝いスピーチ。また、鄭選手、金コーチのミニトークショーが川崎青商会の車葡潔長の司会のもと行われ、会場は盛り上がりを見せた。

子どもたちにサインする鄭選手

 鄭選手がたびたび食べにくるという焼肉「冬伯」を運営する女性同盟川崎支部の太貴子顧問(62)は、「孫にいたるまで、家族みんなが鄭選手との精神的なつながりを感じている。今後も熱い気持ちで応援していきたい」と語った。

 横浜朝鮮初級学校サッカー部に所属する張龍太くん(初5)は、川崎フロンターレのユニフォーム姿で、鄭選手の横に並び満面に笑みを浮かべハラボジに写真を撮ってもらっていた。

 「いつかぼくも朝鮮代表としてW杯に出場したい。鄭選手には来年の本大会で大活躍してもらいたい!」

 この日、金コーチとともに、「統一列車は走る」の音楽にあわせ、朝青員らに担がれ会場を一周した鄭選手。「これからも結果を残しつづけ、同胞の期待に応えたい。未来の朝鮮代表を目指す子どもたちの目標としてがんばりつづけたい」「(祝賀会に参加し同胞の顔を見て)明日からまたがんばろうという活力をもらった」と感想を述べた。(李東浩記者 、撮影=盧琴順記者)

[朝鮮新報 2009.8.10]