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李冽理選手 世界ランカーに判定勝ち 世界ランク入り

朝大出身としては初

激戦を制し涙する李冽理選手

 在日同胞プロボクサーの李冽理選手(27、日本フェザー級4位、横浜光ボクシングジム所属)が世界ランキング入りすることになった。朝鮮大学校ボクシング部出身選手としては初のこと。

 李冽理選手は18日、東京都文京区の後楽園ホールで行われたWBA世界8位の榎洋之選手(角海老宝石ボクシングジム所属)との試合で、2−1(95−97、97−93、97−94)の判定勝利を飾った。

 元東洋太平洋、日本チャンピオンで、今試合を世界前哨戦としていた榎選手に、李選手は果敢に挑戦した。1Rから軽いフットワークで試合を優勢に進めた李選手は、4Rに相手をリング隅に追い込み、6Rには右ストレートを決めた。終盤に左まぶたを切り出血したが、最終の10Rまで熾烈な消耗戦を展開。終了のゴングがなり、判定勝ちを確認すると両拳をあげ、約300人の声援に涙目で応えた。

判定勝ちを確認し、リング下に駆け寄って喜ぶ応援団

 試合後、榎選手は「戦い方を知っていて、うまかった」と評した。

 試合を観戦していた在日同胞プロボクサーの金樹延さんは、「足を使った作戦が効いていた。世界ランク入りは(自分たちにとっても)大きな刺激になる」と語った。

 一方、多くの人の声援が大きな力になったと述べた李冽理選手は激戦を終え、「(朝大体育学部の後輩でサッカー朝鮮代表の)鄭大世選手もがんばっているので、負けていられない」と笑顔。今後も日本チャンピオンを目指し、在日同胞に夢を与えられるような存在になりたいと力強く話していた。(東)

[朝鮮新報 2009.7.24]