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FCコリア 「全国社会人大会」出場へ 在日同胞チームとして初の快挙

「子どもたちのためにも良い結果を」

初の「全国大会」に挑むことになったFCコリア

 関東社会人サッカーリーグ(1部)に所属するFCコリアが、一般社会人部門で在日同胞チーム(シニアを除く)、準加盟チームとしては初の「全国大会」出場を決めた。FCコリアは10月17〜21日に千葉県で行われる「第45回全国社会人サッカー選手権大会」に出場する。

 7月12日、「全国大会」関東予選決勝の6試合が行われた。関東1都7県のJリーグ、JFLを除く数百の社会人チームのなかから6チームの代表を決める試合だ。

 FCコリアは熊谷文化スポーツ公園補助競技場で、ホンダルミノッソ狭山フットボールクラブ(関東1部リーグ)と対戦。FWの金尚徳選手を中心に前半から押し気味に進め、待望の先制点を前半29分に奪った。

 南朝鮮からの留学生、林京浚選手が蹴ったコーナーキックを絶妙のタイミングで飛び込んだ金希大選手が頭であわせた。金選手はこれで予選2試合連続ゴールをあげ、朝鮮大学校サッカー部で活躍していた実力をいかんなく発揮した。

 後半、FCコリアは数々のチャンスを作り出し、21分に昨年まで朝大で活躍したDFの卞憲洙選手が右サイドから絶妙なクロスを上げ、ゴール前で林京浚選手が合わせて追加点をあげた。

 試合はその後、ホンダルミノッソが意地を見せ、押し込まれる場面もあったが、相手の攻撃を肝心なところで押さえ込んだ黄永宗、尹星二選手のセンターバックコンビの活躍で無失点とし、試合終了のホイッスルが鳴り、2−0で勝利した。

 試合終了後、選手らは熊谷の「KOREAN DINING anju」で、埼玉の同胞たちが催した祝勝会に参加した。

 FCコリアが出場を決めた「第45回全国社会人サッカー選手権大会」は日本各地の32チームが参加して行われる。1、2位チームは無条件で、3、4位チームは条件によりJFL昇格をかけた「全国地域リーグ決勝大会」への出場権を得ることができることから、Jリーグ、JFLへの登竜門となっている。

 歴史上初めてということで重みを感じているというゴールキーパーの李成珍主将(26)は、「FCコリアという名を背負って『全国大会』に出場するだけに、サッカーを愛する在日同胞の子どもたちの目標になるべく、良い結果を残したい」と意気込みを語った。【FCコリア】

[朝鮮新報 2009.7.22]