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第2回おおたユニバーサル駅伝 スポーツ通して支え合う楽しさを

駅伝のスタート場面

日本市民と手をつないでたすきをつないだ

 在日本朝鮮人陸上競技協会の李節子副会長(NPO「ユニバーサルスポーツ協会」代表)が主催する「第2回おおたユニバーサル駅伝」が6月7日、東京都大田区の平和島公園で行われた。朝鮮学校生徒、学生、日本市民ら約400人が参加した。

 ユニバーサルスポーツ(すべての人たちが楽しめるスポーツ)の一貫として02年に始まったユニバーサル駅伝は、「違いを認め合い、互いに尊重したうえで支えあう共生社会の心地よさを、スポーツを通して体験する」ことを目的に行われている。大田区での開催は今年で2回目だ。

 駅伝では、60歳以上の人、視覚や聴力の障がいを持つ人、車椅子利用者、フリースタイルの5人がひとつのチームとなり、伴走の中高生(3人)とチームマネージャーの大学生(2人)がサポートしながらたすきをつないでいく方式で、各チームはタイムを競うのではなく、事前に総合目標タイムを申告し、それぞれの選手が約1キロの区間を走る。

 大会には、昨年に続き東京中高中級部、東京第6初級の生徒のほか、朝鮮大学校の学生、東京中高卒業生らが伴走サポーターや選手、チームマネージャーとして出場した。

車椅子を押しながら手伝う朝鮮学校生徒

 小学校1年生のろう者の伴走を受け持った東京朝中の金知奈さん(中2)は、「耳が聞こえなくても一生懸命手話でコミュニケーションをとる彼女の姿から本当に学ぶことが多かった。駅伝を通じて貴重な経験を得ることができたし、これからもずっと続いてほしいと願っている」と感想を述べた。また、東京朝中の゙良叔教員は「昨年に続き生徒らと大会に参加できたこと、朝大生がチームマネージャーを経験できたことに意義を感じている」と話していた。

 ユニバーサルスポーツの普及に携わっている李節子さん(61)は、「さまざまな人がスポーツを通して支えあう楽しさを体験できるユニバーサルスポーツを、世界にも広げていきたい」と語った。【東京中高】

[朝鮮新報 2009.7.1]