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朝鮮の楽浪区域青少年体育学校 「サッカー女王」を輩出

 平壌市楽浪区域の楽浪区域青少年体育学校は、朝鮮女子サッカーの優秀な選手を多数輩出した学校として全国的に有名になった。

 近年、世界女子大会で、朝鮮女子サッカーの神話を創った名選手らは、同校からたくさん輩出されている。そのため、専門家と体育団、国内の監督が同校の幼い選手たちに注目している。

 ニュージーランドで行われたFIFA第1回U−17女子W杯(08年10月〜11月)で4ゴールを記録しブロンズシューズ賞を獲得したフォワードのチョン・ミョンファ、女子国家代表のゴールキーパーであるピ・ウヌィ、マレーシアで行われたAFC第2回U−17女子選手権(07年3月)の優勝メンバーであるヤン・ヘリョン、ロ・チョロク、リ・ヨンミ、FIFA第4回U−20女子W杯(08年12月)でフォワードとして活躍したリ・ジョンシム選手らが同校出身である。

 カン・ヒョノク校長(56)は、「特技を持つ良い選手を選抜し、体質の特性を見極め科学的な指導を組み合わせている」ことが名選手を生む秘訣のひとつであると指摘する。ドリブル、シュート、ゲームメイク、ヘディングなどの特技を持つ選手らは、監督の指導のもとに数十種類の動作を練磨し短期間でマスターしなければならない。

 選手の選抜原則は大変厳しい。区域内の学校に派遣された監督らによって、6歳から15歳までの選手を厳格に選抜している。子どもを名プレーヤーに育ててもらいたいという学父母の関心と熱意に左右されることなく、監督らは選手の実力をしっかりと判断する。

 「スポーツ全般において言えることだが、サッカーも頭を使う精神スポーツである」。ホン・チャンソン監督はこのように話しながら、練習の指導と方法は選手らの個性に合わせ個別化、集中化しているという。グラウンドでは、「フィジカルも重要だが頭脳が基本」であると教えている。一方選手らはあらゆる戦術の体系、方法などにしっかりと対応し、将来性のある選手としてハイレベルな練習方式を取り入れている。

 カン校長は、「フィジカル面での準備も重要だが、監督の戦術体系と方法にサッカー技術向上の秘訣がある。サッカーにおいて勝敗は監督によって左右されるといっても過言ではないだろう」と述べる。

 同校からは毎年、60人以上の前途有望な女子サッカー選手が体育団に配属され世界の舞台に進出している。

 楽浪区域青少年体育学校は今日、朝鮮女子サッカー選手を育てる国内唯一の「女子サッカーモデル校」として、その名を轟かせている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2009.1.28]