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〈健康〉 ツボ療法で健康を保つ 指、爪楊枝、簡単灸を使って

女性の冷え、体の不調に効く

 ツボ療法で健康を保つ方法についてお伝えします。

▼成人男性の場合

 健康だといっても、身体に異常や違和感を感じている人は少なくありません。健康な人はより元気に、異常や違和感を感じている人も、次のツボ療法によって、健康な身体で快適な生活が送れるようにしましょう。

○方法

−足三里

 @指の腹でやや強めに3分間指圧する。足先まで響かせる。

 A爪楊枝を10本束ねて、その尖った方で、20回トントンとたたく。

 B赤唐辛子の種を付けたバンドエイドを貼り、ときどきその上から指圧する。

 ※精神的なストレスを強く感じる時

−太衝

 @やや強めに指圧する。

 A束ねた爪楊枝の頭の方で、20回ほどトントンとたたく。

 ※ポイント

 ・1カ月ほど療法を続けていると、何らかの良い変化が現れてきます。 

 ・ツボ療法を習慣にして、刺激と効果を楽しみながら、根気よく行いましょう。

 ・1週間治療して一日休む間隔で続けてください。

▼成人女性の場合

 成人女性の健康に「冷え対策」は欠かせないでしょう。ツボに温熱刺激を与えて、身体の中から防寒対策をしましょう。

○方法

−三陰交〜陰陵泉

 @三陰交から陰陵泉までの骨の際を親指のひらで、円を描きながら5分間もみあげる。

 Aとくに痛みが強い場所や、しこりを見つけたらマジックで印をつけておく。これといった反応が無ければ、三陰交に印をつける。

 Bそこへ、簡単灸を3つすえる。毎日行う。

 ※ポイント

 ・三陰交から陰陵泉は婦人科疾患全般に使われる、とても有効なツボが集中しています。

 ・1カ月ほど療法を続けていますと、何らかの良い変化が現れてきます。

 ・ツボ療法を習慣にして、刺激と効果を楽しみながら、根気よく行いましょう。

 ・1週間治療して一日休む間隔で続けてください。

▼子どもの場合

 子どもは気持ちの良いツボ療法がとても好きです。強制的でなく、楽しく気持ち良いツボ療法を続けられるようにしましょう。

○方法

−身柱

 @身柱を中心に野球ボールくらいの場所を、5本の指先でトントンと3分間たたく。

 A「もっと気持ちいいよ!」と言って、爪楊枝の頭の方で3分間トントンとたたく。

 Bドライヤーで円を描くように温かい感じで5分間温める。 

 ※ポイント

 ・身柱は、「ちりげの灸」として、小児のツボとしては万能で、しかも効果的なツボです。

 ・ドライヤーを使う場合には、ツボの横に自分の手をあてて熱さを加減しながら、熱すぎないように注意しましょう。

 ・気持ちよく、楽しくが基本です。自分から進んで「やって!」となればしめたものです。

 ・ツボ療法を習慣にして、根気よく続けましょう。

▼お年寄りの場合

 お年寄りという言葉は、私は好きではありませんが、いろいろな老化現象を感じるようならば、次のツボ療法を続けてみましょう。体の不調を未然に防ぐことが大切です。

○方法

−関元

 @親指のひらで指圧してみましょう。力なく、ペコっとへこんでいる場合が少なくありません。

 A手のひらで、時計の針と同じ方向へ柔らかく5分間なでもみする。

 B簡単灸などを毎日3つすえる。

 C治療後に、赤唐辛子の種を付けたバンドエイドを貼り付ける。

 ※ポイント

 ・関元の指圧はとても気持ちが良いものです。

 ・唐辛子の種のバンドエイドは、かぶれないように注意してください。

 ・1カ月ほど続けていますと、何らかのよい変化が現れてきます。また関元に力が出てくるのが、はっきりと分かります。

 ・1週間治療して一日休む間隔で続けてください。

(李昇昊、うえの針灸整骨院、東京都台東区東上野1−18−10、TEL 03・3832・6880)。

[朝鮮新報 2009.10.21]