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女性同盟台東支部「オモニのための子育てセミナー」

好評、「心がほぐれた」の声

盛況だった「オモニのための子育てセミナー」の様子(東京・上野、9月26日)

 第1回「オモニのための子育てセミナー」が女性同盟東京・台東支部(趙英淑委員長)の主催で9月26日、東京・上野にある総連台東支部講堂で開かれ、多くのオモニたちが参加した。

 この日、本紙「健康・家庭欄」で月1回「保健だより」を執筆中の養護教員・徐千夏さんが「思春期の子どもにとって大切なこと」と題して約1時間、講演した。徐さんは現在、尼崎朝鮮初中級学校、神戸朝鮮高級学校の保健室講師として、たくさんの思春期の子どもたちと接している。

 講演の中で徐さんは、日本の学校の保健室に勤務した経験と比べながら、「ウリハッキョの場合は、勉強も部活動もすべてに全力投球した疲れから保健室に癒しを求めてくる子もいる」「思春期の子どもたちの悩みのほとんどが、オモニとの関係にあった」「昨今のオモニたちは子どもに過干渉すぎるのでは? 子どもの自立と成長のために親は子どものすべてを支配しようとしてはいけない、年齢と成長にあわせて親も適切な対応をすべきだ」と指摘した。

 講演の後、あるオモニは「講師の話を聞いていて本当に耳が痛かった。何でもやってあげてしまうことが子どもの自立を妨げるんだと日ごろの自分を反省した。『子どもをどうにかしようとしないで、オモニ自身が変わってください』という講師の言葉にハッとした」と話した。

 また、講演を聴いて「保健室」の役割を考えさせられたと語るあるオモニは、「今の子はひ弱い、甘えてる」などと昔を引き合いに出して、したり顔で語る大人が多いが、講師の「昔と今では環境が激変している、昔と単純に比較するのは間違ってる」の言葉に共感したと語った。

 また、あるオモニは「講師の率直な言葉を不思議なほど素直に聞けた。講師の人間性だろうか、率直な言葉にかえって心がほぐれた。子どもに要求ばかりするんじゃなく、子どもの良いところを伸ばしてあげなければと胸に刻んだ」と述べた。

[朝鮮新報 2009.10.5]