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「星の流るるせせらぎの辺で」 都内で上映会 70人が参加

朝大生の素顔、爽やかな映画

会場には予想を上回る人たちが詰めかけた

 22日、東京都文京区本郷の小川町企画内で、映画「星の流るるせせらぎの辺で」(制作=朝鮮大学校文学部連合同窓会)の上映会が開かれ、70人以上の観客が会場を埋め尽くした。映画は、朝大創立50周年を記念して卒業生と在学生(当時)が共に制作したもの。

 主人公のチョンソン(朝大生)が同胞女性ソンファとの出会いをきっかけに、民族や国籍などアイデンティティーについて考える姿を爽やかなタッチで描いた。

 上映会を企画した広野省三さん(本郷文化フォーラム・ワーカーズスクール事務局長)は「これまで高麗野遊会はじめ映画『ウリハッキョ』の上映会などを通して日朝交流に取り組んできた。映画には、一般の日本人が思い描くのとは違う朝大生の姿が描かれている。上映会が在日朝鮮人への理解を深める一歩となれば」と思いを語った。上映終了後、金正浩監督を囲んで懇親会が開かれた。終盤には30人を超える参加者たちが「イムジン江」を歌って盛り上がりを見せた。

 以下、参加者たちの感想文の一部を紹介する。

 「在日の人たちも民族教育を受けた人と日本の学校で育った人とでは環境の違いで国籍についての考え方が大きく変わると思った。しかし、朝鮮籍を守ろうとする気持ちは大変だが当然だと思う。展開が少し速すぎてわかりにくい部分もあった」(50代、女性)

 「学園祭などで朝大生の姿はこれまでも見ており、出演者の中にも見覚えのある顔がいた。朝大の周りの上水風景をとても懐かしくうれしく拝見させてもらった。映画のストーリーも映像も新鮮味があり、それがかえって良かったように思う。朝大生の素顔、学生生活がストレートに表現されていて爽やかな印象が残った」(男性)

 「上水公園の至近距離に住んでいて、いつも朝大生とすれ違い、彼らがどういう人生観でどういう生き方をしているか、理解したいと思っていた。在日朝鮮人のマイノリティなるがゆえの日常生活上で感じる差別感、親の世代との考え方の違いをもう少し知りたいと思った。人間の幸福を求める権利は、どんな環境でも平等だ。朝大生の希望と誇りを!」(70代、男性)

 「新聞の案内記事を見て軽い気持ちで参加した。上映終了後、在日朝鮮人という人々への印象が変わった。他の日本人にも在日朝鮮人への気持ちを新たに…との思いがした。僕は日本と中国のハーフである。将来、何らかの形で在日朝鮮人のために善意を尽くせればと思う」(10代、男性)

 「在日の人々、若い人々の日常生活がよくわかった。日本人に対して在日の人がどう思っているかをもっと素直に出してもよかったのでは? 日本人として映画の意図について考える必要があると思った。文化の違いを超えた思考を模索したい」(40代)

 ◆映画、上映会に対する問い合わせは朝大文学部連合同窓会事務局へ(TEL 0423・41・1331)。

[朝鮮新報 2009.8.28]