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〈徐千夏先生の保健だより-7月-〉 『ペットボトル症候群に要注意』

 のどがかわいた時に口あたりのよいジュース、サイダー、スポーツドリンクなどの清涼飲料をのむと、飲んだすぐはのどのかわきもなくなりスッキリします。しかし、すぐにまたのどがかわき、ジュースをがぶ飲みしてしまうことはないでしょうか?

 主にジュースやコーラ、スポーツドリンクなどの清涼飲料水の飲み過ぎが原因で、急性の糖尿病にかかってしまった状態。それが、「ペットボトル症候群」です。

 糖尿病性昏睡状態(糖尿病性ケトアシドーシス)になり、手当てが遅れると命にかかわる場合もあります。

砂糖何個分?

 清涼飲料水には、たくさんの糖分がふくまれています。

 例えば、500ml入りペットボトル1本当りの糖分は、おおよそ40〜60グラム。角砂糖8〜15個分にもなります。

 人間が一日に摂取していい砂糖の量は20グラム、角砂糖5個分です。

 そう思うとペットボトルをがぶ飲みするだけで、軽く一日の糖分摂取量は超えてしまいますね。野菜ジュースやスポーツドリンクにも糖分はふくまれています。

 冷たくして飲むと意外に甘さを感じないのがワナなのです。

砂糖を摂りすぎると

 @太る・虫歯になる 
 A病気になりやすくなる
(砂糖のとりすぎは、血糖値を狂わせてしまいます。糖尿病や低血糖症になると、病気が治りにくくなり、ちょっとした傷でも腐ってきてしまう場合もあります)
 Bいらいら、怒りっぽくなる、キレやすくなる、骨が弱くなる
(砂糖をとると体内のカルシウムが使われます。角砂糖1個で牛乳200mlパック7本分のカルシウムが使われるのです。ペットボトル1本でなんと105本分です。カルシウムが不足すると骨が弱くなるばかりか、イライラしたり、きれやすくなったりするのです)
 C頭の働きが悪くなる

「カロリーオフ」「カロリーゼロ」は大丈夫?

 ノンカロリー・ノンシュガーという清涼飲料水がありますが、これらはすべてカロリーや砂糖がゼロというわけではありません。これはエネルギーが少ないという意味で日本の団体メーカーが勝手にルールを決めているだけなのです。

 「カロリーオフ」(500ml)のうち、100kcal以下
「カロリーゼロ」(500ml)のうち、25kcal未満

 ●何を飲めばよいのだろうか?
 ・むぎ茶、緑茶、お茶
 ・牛乳
 ・手作りのレモン水
 ・低糖のスポーツドリンク
 ★ペット飲料やジュースがいけないワケではなく、がぶ飲みをやめて、コップに入れて少しずつのみましょう。

ポイント

何を飲めばよいのだろうか?

・むぎ茶、緑茶、お茶
・牛乳
・手作りのレモン水
・低糖のスポーツドリンク

★ペット飲料やジュースがいけないワケではなく、がぶ飲みをやめて、コップに入れて少しずつのみましょう。

[朝鮮新報 2009.7.8]