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2009金剛山歌劇団公演「アルム」 全国巡演 華麗にスタート 1100余人が観覧

3大古典名作の舞踊化も

独舞「太鼓の舞」の一場面

 金剛山歌劇団が繰り広げる今年の日本各地巡回公演「アルム」が17日、東京都立川市のアミューたちかわで初演を迎えた。

 総連中央の南昇祐副議長、民族圏委員会の韓貞淑副委員長、金剛山歌劇団の李龍秀団長、総連西東京本部の李在哲委員長が、同胞および日本市民など1100人余りと共に公演を観覧した。

 会場には、上村和子氏(国立)、稲津憲護氏(府中)、井上睦子氏(八王子)、大野悦子氏(福生)、布施哲也氏(清瀬)、島崎英次氏(三鷹)ら市議会議員と、三多摩平和運動センター・若林克俊議長、「タリ(橋)の会」・平野慎一代表はじめ朝・日友好団体関係者たちも訪れ、華麗な公演に拍手を送った。

 器楽演奏「アルム」(作曲/高明秀、功勲芸術家)で幕を開けた公演第1部では、男声独唱と女声コーラス「わが故郷」、女声重唱「春の歌」、独舞「太鼓の舞」、民族管楽器重奏「プルム打令」、民謡メドレーが舞台を飾った。第2部では、朝鮮の3大古典名作を舞踊小品化した「沈清伝」「興夫伝」「春香伝」が披露され、観客席から大きな拍手が送られた。

拍手を送る観客たち

 町田市在住の男性(23)は、「とても美しく、力強い公演だった。在日朝鮮人のみなさんがこれからも朝鮮の文化、芸術を大切に守り、育て、創造していってくれることを願っている。日朝関係はさまざまな乗り越えるべき課題を抱えているが、両国の人々が力を合わせて、国交正常化の道を切り開いて行ければ」と話した。

 昭島市在住の女性(73)は、「民族的な芸術こそインターナショナルに耐えうる。これらを若い人たちが受け継ぎ、大切にしていることがよくわかった。情報紙で応募券が当たり観覧したが、これほど素晴らしいとは。労働から生まれた民謡は聴いていてぞくぞくした。芸術性の高い公演に感激いっぱいだ」と感想を述べた。

 また、小平市の女性(53)は、「民族楽器の種類の多さに朝鮮の悠久な文化史を見た気がした。音楽や舞踊のレベルの高さにも感動した」と語った。

 公演は21日、神奈川・横浜市関内ホール、26日、兵庫県尼崎市のアルカイックホール、27日、東大阪市民会館で上演。

2009金剛山歌劇団公演 「悠久な文化にうっとり」 「沈清伝」 「興夫伝」 「春香伝」

[朝鮮新報 2009.6.24]