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〈徐千夏先生の保健だより-6月-〉 『10代の食事とサプリメント』

 最近、サプリメントということばをよく目にするようになりましたが、このことばの語源を知っていますか?

 これは、英語のsupplementを音読したもので、「補足、追加、付録」といった意味だそうです。人は栄養素を通常は食事から取っています。したがって、「食事だけでは足りない栄養素がある場合に、それを補うためにサプリメントを使う」というのがサプリメントの正しい使い方です。

足りない栄養素が何かを調べましょう

 現代の子どもに不足しがちな栄養素といえば、「カルシウム」「ビタミンD」「鉄」です。

 ご存じのように、「カルシウム」は骨や歯をつくるのに大切な栄養素。十分に摂取できないと、骨や歯がもろくなる、十分に成長しない、神経過敏になるなどの症状が見られるようになります。また、カルシウムの吸収・利用を助ける「ビタミンD」が欠乏すると、骨が硬くなりにくくなり、その結果、骨が変形したり、頭の骨が薄くなったりする可能性も指摘されています。さらに、酸素をからだ全体に運ぶ赤血球の生成に必要な「鉄」が不足すると貧血を起こしやすく、身体面・知的面の発達両方に悪影響をおよぼしかねません。

 最近、お子さんの顔色が悪い、元気がないなどの症状があれば、それは鉄不足かもしれません。ビタミンCと一緒に摂取してください。

食事で補足? サプリメントで補足?

 足りない栄養素がみつかったら、いまの食事をどのように変えたら良いのかについて考えます。どうしてもうまく食事を変えることができない場合に…ここでサプリメントの登場です。

 たとえば、ご高齢のために、食べ物をかんだり、飲み込んだりする力が弱くなってしまった方は、食べ物だけからでは必要な栄養素を摂取することができません。

 このようなときにサプリメントが活躍するわけです。

元気な子ども向けのサプリメントはありません

 歯はありますか? 食べ物をかんだり、飲み込んだりすることはできますか? そうであれば、子どもにサプリメントが必要なことはほとんどありません。

 でも、病気やからだの弱い人、特定のものしか食べてはいけない人などでは、サプリメントが必要になる場合もあります。サプリメントについて考える前に、食べ物について、栄養について、もっといっぱい知ってほしいと思います。

ポ イ ン ト

 @子どもの健やかな成長を考えるならば、最優先事項は食習慣の改善

 A子どもの頃の栄養不足は成人になってからの健康にも深刻な影響を与える

 B子どもにどのような栄養素が必要なのか、もっと真剣に考えてみる

 Cサプリメントの活用はあくまでも食生活の補助として心得る

[朝鮮新報 2009.6.10]