北南合作アニメ「王后沈清」 試写会に約50人が参加 |
5月9、10日 立川で上映会 5月9、10の両日、東京・立川のシネマ・ツーaスタジオで、史上初の北南合作アニメーション映画「王后沈清」が上映される(主催=エンプレス・チョン西東京上映実行委員会)。 それに先立ち9日、東京・立川のシネマ・シティで試写会が開かれ、おおたけ貴恵・昭島市議会議員、大沢ゆたか・立川市議会議員、上村和子・国立市議会議員、立川PTA連絡会、そして総連、女性同盟、朝青職員、朝鮮学校、朝・日友好団体、映像関係者など約 50人が観覧した。 試写会ではまず、実行委員会を代表して、李順姫・女性同盟西東京本部委員長があいさつした。 李委員長は、「今の在日同胞の子どもたちの祖国は、彼らが生まれる前から北と南に分断されていた。私たちの国はひとつだ、必ずひとつにならなくてはいけない。その思いがこの映画と上映会には込められている」と語った。 そして、日本の人たちにとってこの映画が朝鮮を理解し、朝鮮の人々と文化的な交流を深めるひとつのきっかけになることを望むと指摘しながら、さまざまな情報が飛び交う中、日本社会の差別と偏見に耐えながら朝鮮学校へ通う子どもたちへの理解を呼びかけた。また、映画を通して、互いに尊重し合う心を次世代に伝えていきたいとの思いを吐露した。 「王后沈清」は、朝鮮に古くから伝わる民話「沈清伝」をモチーフにした、ファンタスティックでユーモアあふれるアニメ作品。 試写会終了後、スタジオジブリの西村由美子さんは、「家族愛や一筋の思いを貫く主人公の姿が、私が好きな『チャングムの誓い』とも重なり素晴らしいと思った。純粋に最後まで楽しく観ることができた。脇のキャラクターもとてもよく動いていて、さすが6年掛けて作っただけあると感心した。全体的にすごくきれいに仕上がっていて、手書きの良さが表れたやわらかいアニメーションだった」と感想を述べた。 神奈川県に住む全絹枝さんは、「最初から涙が止まらなかった。北と南のはじめての合作映画、本当に素晴らしかった。たくさんの人たちに観てもらいたい」と語った。 ◇ ◇ 上映時間=5月9日(土)、15時30分〜。10日(日)、13時〜。 [朝鮮新報 2009.4.17] |