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〈徐千夏先生の保健だより-3月-〉 夜更かし−身体や脳の成長を妨げる

 日本学校保健会の調査では、多くの小学生、中学生、高校生が学校の授業を受けている時間帯に「眠たい」と訴えています。そして、その理由として夜更かし型の生活をあげています。小学生は、家庭全体が夜更かしで、それにつられて夜更かしをしています。

 中学、高校生になると勉強や宿題で夜寝るのが遅くなる、深夜放送やテレビを見ている、夜早く寝付けないといった理由をあげています。

成長ホルモン

 睡眠のリズムは、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」が一晩に何度も繰り返されています。

 この一番深い眠り「ノンレム睡眠」の時に分泌されるのが、成長ホルモンです。

 成長ホルモンは心を落ち着かせたり、体の成長に欠かせないホルモンであると共に、疲労回復などにも重要な働きをしています。また身長の伸びにも大きく関係しています。

 成長ホルモンは、寝ている間にしか分泌されず、しかも就寝後午後10時〜午前2時にかけて最も多く分泌されるので、効果的に分泌させるには、午後8時〜10時くらいに寝るのが一番よいのです。

寝不足が続くと…

 体調不良になるのはいうまでもありませんが、成長期では成長ホルモンの不足から、成長が悪くなる可能性が考えられます。免疫機能も落ちてくるので病気にかかりやすくなり、治るまで時間もかかります。また、せっかく学習したことも眠らずにいると脳の中にためこむ事ができません。そのため、一夜漬けの勉強はすぐに忘れてしまいます。

 また、子どもがイライラしやすい、キレやすいという話をよく耳にしますが、これも睡眠の時間帯や睡眠不足の影響があると言われています。

 このような状態が長く続くと、生体リズムは崩れ、やがて不眠、睡眠障害へとつながります。そして朝起きれない、日中に元気が出ない、不登校などの問題も起こることが考えられます。

メールが眠りを妨げる

 一日の終りに大切な友だちにおやすみメール…ちょっと待って!

 携帯電話やパソコンの照明のような強い光は、覚醒作用を起こし、質のよい深い睡眠を妨げてしまいます。

 覚醒作用とは強い光を浴びることで、脳がまだ昼だと思い、睡眠ホルモン、メラトニンを分泌しないため、眠気を失い、睡眠サイクルがくずれることでおこります。

 睡眠サイクルがくずれると朝、目覚められなくなります。

 質のよい眠りは寝覚めがいいだけでなく、肌の調子や体調を整えてくれたりする大切なもの。最低でも布団に入る30分前には、携帯やパソコンの画面から目を離して眠る準備をするようにしましょう。

ポ イ ン ト

ぐっすり眠るためには

寝室や寝具

 パジャマは肌触りがよく締め付けないものを選ぶ

 靴下は血の流れを妨げ、かえって体を冷やすので、極力使用を避け、使っても寝る前には脱ぐ

 寝室の照明はくらめにしておく

 アロマなどここち良い香りのするものを枕元に置いて寝る

 枕カバーやシーツは月に1回は取り替えて清潔な睡眠環境を整える

就寝前

 熱い風呂は避けて、ぬるめのお湯に長く入る

 夕食は就寝の3時間前までに済ませる

 寝る30分前には部屋の照明を落とし、テレビやオーディオの電源は切る

 軽めのストレッチをする

起きたら

 夜ぐっすり寝るにはまず早起きする

 起きたらすぐに太陽の光を浴びましょう(体内時計の周期を整える)

[朝鮮新報 2009.4.16]