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実行委に参加した鳥取青商会の思い ウリハッキョに理解を

 鳥取青商会では、在日同胞の子どもたちに明るい未来をとの願いを込めて、今年から民族教育文化部長を兼任する申昌浩副会長を中心に、若いオモニたちとの協議会「サランフェ(愛の会)」を立ち上げた。

 「サランフェ」では、家族同士の親睦を深めることを目的とした「トトリ(どんぐり)会」の運営や、午後夜間学校「ウリ」教室の運営、保護者のニーズに合わせた活動内容等について話し合い、子育ての悩みを共有しながら活動を行っている。

 今年3月で山陰朝鮮初中級学校が閉校されてちょうど10年になる。昨年から青商会のメンバーらと話し合う中で、山陰ハッキョの思い出、民族教育に対する思いを風化させず、子どもたちの民族性を引き続き育てていくためにも、民族教育に対する関心をより一層高める活動ができないものかと模索してきた。

 そんな中、普段から繋がりの深かった三谷先生から、「在日朝鮮学生美術展」をウリハッキョのない鳥取県内で初めて開催しようとしていると聞き、青商会や朝青のメンバーも実行委員会に加わって準備を進めて来た。

 日本の方々と、ウリハッキョ美術教員、地域の若いメンバー、同胞らの、「ウリハッキョを理解してもらいたい」「差別や偏見のない社会、朝鮮学校の生徒も日本の子ども達と同様にのびのびと教育を受けられる環境を一日も早く実現したい」というたくさんの人たちの共通の思いを確認する事ができた。

 また、ウリハッキョの誇れる部分を一人でも多くの日本の人々、同胞たちに広く知ってもらうため、観客の動員や準備にも熱心に取り組んできた。

 その延長線上で、ウリハッキョの先生を囲んでの懇親会も開き、地元中部で暮らす姜武一副会長からの、この美術展を次回も「ぜひここ鳥取で開催しよう!」との力強い呼びかけにもつながった。

 現在、鳥取青商会では、地域の準正規教育網である午後夜間学校の役割をいかに高めるか、子どもたちや地域にとってどういう形で、より良いものにしていくかについて話し合いを重ねている。

 今回の美術展もそうだが、日々の地道な「ウリ」教室活動、民族教育支援チャリティーゴルフ、年4回の「トトリ会」など地域の元気を倍増させていくため、これからも同胞のパワーと思いをうまく地域に還元していけるよう、地域同胞一丸となって取り組んでいきたい。

[朝鮮新報 2009.4.10]