「子どもたちの未来のために」 |
「神奈川・朝鮮学園を支援する会」副代表 廣瀬禮子さん 横浜市議を20年務めた。元教員で神奈川日朝婦人懇談会の発起人でもある。現在は「神奈川・朝鮮学園を支援する会」の活動に尽力している。 彼女の一貫した人生のテーマは「平和」だ。 1945年8月6日、当時14歳だった彼女は広島にいた。偶然にも市外にいたため一命は取り留めたものの被爆は免れなかった。 学友は「みな死んだ」。健康は損なわれたが、学友たちと分かち合った平和への志は失われなかった。 二度と過ちを繰り返してはならない、世界のどこにも原爆が落とされてはならない―子どもたちの未来のためにそう決意した。 彼女を動かすものは罪の意識や被害者意識ではない。アジア人の立場で人権を守っていくことこそが、平和への歩みにつながると確信する。「子どもたちの人権を守らずして未来はない」。彼女の信念だ。(丘) [朝鮮新報 2009.3.30] |