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朝鮮の昆虫層、明らかにしたい

愛媛大学大学院博士課程 韓昌道さん

 本紙で「虫よもやま話」を連載中。

 幼い頃から根っからの生物好きで、暇さえあれば虫捕りや魚釣りに出かけた。

 朝大2年生の夏に祖国を訪れた際、採集した昆虫を日本に持ち帰り調べたところ、それらは絶滅危惧種ばかりだった。その時、「この昆虫たちを守りたい!」と強く思った。そして、朝鮮にも在日同胞社会にも、昆虫の研究者が少なかったことから、「自分がこの道で役に立てれば」という気持ちが芽生えた。

 現在、同大の環境昆虫学研究室に所属、昆虫分類学を専攻。今まで作った標本の数は5万頭を超える。

 昆虫の魅力について、「生物の80%以上が昆虫類で、食用や薬用、法医学など多くの分野で利用できる可能性を秘めている」ことにも感じている。

 「朝鮮の昆虫層を、一つでも多く明らかにしていきたい」(裕)

[朝鮮新報 2009.2.9]