同胞社会にある「お守り」 |
朝大・文学部連合同窓会会長 白源桓さん 「朝鮮大学校の創立50周年を輝かせたい一心」で、劇映画「星の流るるせせらぎの辺で」の製作は始まった。同製作委員長を務めた。 「到底、無理なこと」と、周囲は反応した。朝大卒業生の力で映画を撮る、映画を通して民族性を守っていくうえでの朝大の役割を描く−これまで前例がなかった事業だ。 「『お守り』がなかったらきっとできなかった」 白さんは、自身の思考の出発点、行動の原点にある核を「お守り」に例える。民族教育を通して得た心の奥にある母校への誇り、同胞社会に対する愛情と感謝がそれにあたる。 同じ「お守り」を持ち、製作に立ち上がった卒業生を目の当たりにし、「朝大は有能な人材の宝庫」であることを確信する。民族教育に対する愛情が一段と深まった瞬間でもあった。 民族の誇りを持って生きる喜びを噛み締める。(尚) [朝鮮新報 2009.2.2] |